5月の居場所は最大人数だった

朝から雨空で、告知期間も短かった5月の居場所、どうなるかと思っていたら、すぐにシートがいっぱいになって予備を出さねばならないほど参加者が多かった。入れ代わりの人も含めて45人くらいで、多分野外では最多。人が多かった時になぜ今回は多くなったのか、たいていわからない。 気温が乱高下していたのでヒヤヒヤしたが、ちょうどいい曇り空で、5月の公園の気分のよさを味わえた。ついでに公園で絵を描きに来た人もいた。 Chat GPTのようなチャットAI(?)は、孤独をいやすためにも使えそうだと実感している話を自己紹介でした。ChatGPTをやっている人は結構いたが、やはり「下手に人間と話すより優しいからいい」という意見も聞いた。サーチエンジンのように使っているとそれほどでもないが、向こうの答えに絡んでいくと、がぜん対話のようになってきて、本当に人と駄弁っているような感覚が湧いてくる。 またよく交流しながら旅をしている人が、色々な層の人に会って仲良くなるのはいいと言っていた。例えば会社員層とか。この社会は悪いというだけでないポジティブな影響を受けると。それは同感だ。自分もこの居場所や0円ショップをやるようになって、本当に色々な層の人と会えるようになった(とは言え、不適応な人が多いのだが)、明らかに世界が広がった。「世の中を見る視野が広がる」としか言いようがない。そして頭の中に動きが起きる。新しい考え、違う層の考えが入ってきて、「もう考え尽くした」みたいな気になっていたのが、動き出す。少な…

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5月の居場所も気持ちいい公園で

5月の不適応者の居場所は、20日(土)にまた代々木公園の噴水池そばでどうでしょうか?告知から日が近くて申し訳ない。なぜこうなったかというと、27日を考えていたら、その日にどうしても外せない予定が入ってしまったので。翌28日にすると、その日が雨だった時にもう後がない。なので降ったら28日(日)に延期にします(16日にも予定が入っているため)。 ちなみに注意事項の後半に結構書き足しました。動くってすごく難しい。 ***************************日時:5月20(土)14時~18時(雨の場合は28日に延期)。場所:代々木公園 中央広場の噴水池の側(図の赤丸あたり。正確な位置は当日発表) 持ち物:各自の食べ物、飲み物(飲酒可)。おいしい手作りの食べ物(ビーガンもあり)は、カンパ制でおそらくそこそこあります。    対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。もちろん厳密には決まってません。注意:・参加者へのハラスメントや攻撃などはやめてください。抑えられない人の参加はできません。支援活動ではないので、参加者が相手の気持ちを思いやれないと成り立ちません。・4分の1くらいは初めての人です。中心は30~40代でその上下もわりといます。男女比2:1。ほとんどの方はひとりで来られてます。・途中で座る場所を変わったりするのは、こういう集まりでは普通。せっかく来たので、なるべくたくさんの人と話すのもいいです(←ここが全体的…

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高校を中退する話をした4月の居場所

4月の居場所は、花見が終わったのにまだまだ混んでいる代々木公園の中央広場で。噴水の見えるあたりは人気が高くて、そこから少し離れた場所にしたのが残念。参加者は35人くらいで、女性がいつもより多めで半分近かった。中心年齢層は30~40代。 高校をやめてしまった10代の人の話を聞けたのは、特に印象に残った。決して説教ではなく、同じようにかつて高校を中退した人や、大学を卒業したばかりだけど就職がまだ決まっていない人、大学を二回も変わっている人、高校に無理やり通い切ったばかりに心の病を長引かせた人(鶴見)、等々が思ったことを伝えたりした。(「もしやめないで済んだなら、それがいちばんよかった(けれどもしかたなかった)」という言い方がしっくり来た)。自助グループのポータルサイトを作っている人が、それを紹介したり。 その10代の人が薦めてくれたボカロPの曲を聴いてみたらやはりよかった。「ロック、ヒップホップ、ボカロ系と三つあるとしたら、生きづらさをうまく扱えているのはボカロ系」と自分は言った。 「過不足ない 不自由ない 最近に生きていて でもどうして 僕たちの 胸元の塊は 消えたいって言うんだ 死にたいって言うんだ」という歌詞なんかいい(帰ってから聴いた。かなり前に大ヒットしていても意外に知らないもんだ)。 不謹慎に聞こえるかもしれないが、こういう体験ができるこの活動はやっぱり面白い。(ちなみにこうした話を書いてもいいですかと確認してます)。 それから、哲学カフェ、読書会、ひきこもり会のよう…

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4月の公園はそこにいるだけで気分がいい

4月の居場所はまた代々木公園でやりたいです。 4月、5月は公園でやればどうせ気持ちがいいので楽。ゴールデンウィークがなぜこの季節にあるのか、この居場所をやっているとよくわかる。 ちなみに自分はこの季節に、昼飯を公園などでよく食べる。ヨーロッパなんかでも庭で食事をする習慣があるようだけど、外で食べるだけで全然気分が違うもんだなと、わりとびっくりしている。部屋のなかでは食事も何か他のことをやりながらでないと間が持たないのに、外ではそんなことがない。外にいるだけで気が晴れているので、何かあえてやる必要がないという感じ。考えてみれば、外にいるだけで気分がいいだなんて、幸せも本当はずいぶん簡単なんだなと感心してしまう。 というわけで、気分のいい外で飲み食いしましょう。 ****************************日時:4月22日(土)13時~17時(雨の場合は翌日に延期)。場所:代々木公園 中央広場の噴水池の側(図の赤丸あたり。正確な位置は当日発表)持ち物:各自の食べ物、飲み物(飲酒可)。おいしい手作りの食べ物(ビーガンもあり)は、カンパ制でおそらくそこそこあります。    対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。もちろん厳密には決まってません。注意:・参加者へのハラスメントや攻撃などはやめてください。抑えられない人の参加はできません。支援活動ではないので、参加者が相手の気持ちを思いやれないと成り立ちません。・4…

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「病院に笑いが必要だ」と発想すること、映画『パッチ・アダムス』

映画そのものの出来がいいとは思わないのに(失礼)、いつまでも頭から離れない映画がある。『パッチ・アダムス』という映画だ。病院の患者を笑わせようとしたアダムスという男の話(彼の功績はそれだけではないが)。 彼は医学生だった頃、入院中の患者の部屋を訪れ、道化師(クラウン)を演じたりギャグを言ったりして患者を笑わせていた。笑顔がなかった小児がん?の病室の子どもたちも、怒ってばかりの末期すい臓がんの男性も笑う。これで患者が快方に向かうことはないだろう。けれども彼らが笑った時、何か大きな変革が起きたように感じられる。 「死を遅らせるだけではなく、生の質(QOL)を高めることだ」というアダムスのセリフもある。そういうことだ。 そして彼の試みは後にホスピタル・クラウン(ケアリング・クラウン)という活動を生み出す。これは道化師の格好で病室を訪問して、道化を演じて患者を笑わせる活動だ。欧米では文化として定着しつつあるという。今は主に子どもに対して行われているようだが、それだけではもったいない。終末医療の現場全般でも活躍してほしい。 「病院に笑いが必要なのではないか」と思うこと。そこには何か、幸せとか生きづらさの解消とかいうことの本質があるように思えるのだった。それだ、などと思う。 残念ながら医療に笑いがなぜ必要なのか、数値や理屈ではまだ十分な証拠をあげることはできないだろう。まあ、自分がひしひしとそう感じるだけなのかもしれない。 「笑いは鎮痛作用蛋白の分泌を促進し、血液中の酸素を増し、心…

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「危ない」だらけのフィリピン、生き生きした感覚をなくした我々

フィリピンのセブ島とその近辺を、10年ぶりに2週間ブラブラしてきた。日本とはまるで違う「危ない」だらけの場所だった。けれどもそれが嫌だったかというと、そうでもない。それどころか、歩いているうちに生き生きしてきた。我ながらつくづく考えてしまった。 「危ない」だらけとはどういうことか。まずは犯罪だ。例えばセブ島最大の都市セブシティのダウンタウン(貧困地区)。ここの目抜き通り(コロン通り)や巨大マーケット(カルボンマーケット)は、ガイドブックでも行ってはいけないとか、車から見るだけにしておけと言われるところ。確かにスリはいるようだ。歩道ですら満員電車状態なので、カバンは前でしっかり持っていたほうがいい。ストリートチルドレンのたかりも多くて、子供だからと安心してはいけない。けれどもダウンタウンはとても広くて、むしろこの街のメインだ。スラムではなく普通の人々が暮らしているのだし、行ってはいけないなどという扱いはちょっと腹立たしくもある。 そして食べ物の菌。これ以降は大都市ダウンタウンでも、地方都市・田舎町でも同じだ。屋台では店頭に一日中食べ物を出しているので、衛生的には日本ではアウトだろう。加熱もせず日が当たったりしている。けれどもこの屋台飯が異様においしいので、腹をこわすぞと言われるがこればかり食べていた。 そして事故・怪我の危険も多い。10年前に比べれば横断歩道・信号は増えたものの、まだまだ多くない。車が通らないタイミングで道を渡るのは当たり前だ。自分はレンタルバイクをよく借りていたが、ま…

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早花見の居場所の報告

3月の居場所はコロナがあってもなくても大変だ。我々は年中花見みたいなことばかりやっている変わり者集団だが、代々木公園は都内有数の花見の名所でもある。花見のピークにかぶってしまうと、場所がない、スマホは通じなくてたどり着けないで、そもそも居場所が成立しなくなる。今回は「ピークよりも早めの時期ってどうなんだろう」と思いやってみたら、わりといい環境だった。 3月はまだ寒いので、ピークより前にずらすというのはなかなかやらないが、ピクニックの人は広大な広場に点在している状態で、桜もまあ咲いている。このくらいなら狂乱の騒ぎに圧倒されるわけではなく、自然に気分が上がる。人が多いのも悪くないなと思える程度の人の多さって、なかなか経験できないのだが、まさにそれだった。ただしネットはつながりにくなっていて、ツイートを送信しても反映されないので、削除してやり直しが続いたけれども。花見って本来は 参加者は35人くらい。初めての人は10人くらいと多めだった。海外旅行の話、マンガを描く話、星新一の読書会の話、煮物を作る話(薄味で煮崩れのない絶妙の煮物を差し入れてくれた人がいた)、酒と甘いものの話、ロックフェスの話、、、、あとなんだっけな。 寒さばかり気にしていたら最初の頃はむしろ暑くて困るほどで、心配って当たらないなと思ったのはこの日も同じ。 ※上の写真で桜の向こうに見えているのがこの居場所。

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3月、不適応者の早花見

3月の居場所は久々に外に出て、少し早い花見をやってみたいです。ここらへんギリギリの選択なんですが、もう暖かいので外でやりたい。けれども花見真っ盛りの時期にやると、人が多すぎて全然うまくいかない(一度だけ花見のど真ん中でやったら、場所もないし騒がしいし、場所が見つからない人続出で失敗した)。なので少し早めようということで18日(土)を考えました。 ただ満開予報がどんどん早まって18日に近づいてしまった。そして18日の予報は今のところ雨で低温。不安要素だらけで本当に面倒くさい。 というわけで一応18日ですが、雨の場合はもちろん、気温が15℃以下だったら12月と同じなので翌日に延期しようと思います。場所は、混雑する桜の下はやめます(居場所が目的なので桜はいらない)。桜の下でない中央広場の真ん中寄りのあたりでやりたい(それでも噴水池側で)。正確な場所はTwitterで発表するつもりですが、人が多くてネットがつながりにくかったらすみません。 ちなみにフィリピンの地方都市に行ってきて、大勢が夜な夜な公園に繰り出して駄弁っているのを目撃し、公園駄弁りはアジア的に見たたメジャーな楽しみ方だと知ったのだった。 ************************ 日時:3月18日(土)12時~16時(雨、低温の場合は翌日に延期)。場所:代々木公園 中央広場の桜のないあたり(なんとなく図の赤のあたりか? 正確な位置は当日発表) 持ち物:各自の食べ物、飲み物(飲酒可)。おいしい手作りの食べ物(ビーガンもあり…

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「不適応者の居場所」2月の報告

2月は気温的には一番寒いとは言えなくても、一番楽しみの少ない月と言える。同じように寒い1月には正月があるし、暑すぎる7、8月には夏休みやレジャーもある。2月はもっとも死んでいる月だ。そんな時期だからこそ、駄弁りなんかはちょうどよかったのか、2月の居場所の参加者は40人弱で、まあ多かった。初めての人は6、7人?いた。この日は気温が低いわけではなかったけれども、寒い月に暖かい室内でやる居場所も落ち着いていいものだ。 早々に合格が決まって受験を終えた来春からの新大学生と、今まさに受験中のお子さんを持つお父さんも一緒に話したりした。そのすぐ脇にコロナの直撃を受けて大学時代につながりを作れなかった学生さんもいた(登校日数がゼロの年もあったという)。こういうつながりも世の中にたくさんできればいいんだが。 それから、そもそも話(や発声)をするのが得意ではないとか、長い間人と話さないでいるうちに苦手になったという人は、この集まりではわりと普通です。自分が社交不安障害だったので、少なくともわかる。自分の場合はたとえば、話しているうちに何か他の焦りで頭が一杯になり、肝心の会話の内容に集中できず、話が途切れることがしょっちゅうだった。「あ、変なことを言ってしまった」なんて焦るのは常。他にも会話中に相手のどこを見ればいいのか気にしすぎて、相手の目を凝視してしまったりするうちに(相手もびっくりして見返す)、頭の中は視線のやり場のことでいっぱいになってしまうなど。(「口を見る」という結論に至った)。 もちろん会…

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ふざけていることの価値、パンクの魅力

自分にとってのパンクとは、大まかに言えばセックス・ピストルズだった。わりと普通のことだが、最初に聴いたパンクが彼らの『アナーキー・イン・ザ・UK』だった。中3の頃ラジオから録音したのだが、なぜか『The Great R&R Swindle』のほうのバージョンだった。 Anarchy In The UK 「ピストルズですごかったのはボーカルの歌い方だ」とよく言ってきた。最初は英語を歌っているとは思っていなかった。「アーイヤイヤイ、UK!」みたいな掛け声と、片言の英語かと思っていた。なのでちゃんと英語を歌ってるとわかったのは、もっと後のことだった。そして歌がない部分では、笑ったりべらべら喋ったりしている。なんてふざけてるんだと衝撃を受けた。 熱い、悲しい、怒った、カッコいい、深いなど色々な曲を聴いてきたが、ふざけてるというのは滅多になかった(少なくともロックでは)。もっとも、本当にふざけてやったものは、もっと別の質の低いものになるので、彼らは「ふざけているように見えるように」熱心にやっていたと言えるのだが。 その『Swindle』の他の曲もふざけたものばっかりで、ヘビロテだった。ダムドにいたキャプテン・センシブルのソロ大ヒット曲『ハッピー・トーク』(パンクなのに!)なんかはふざけすぎていて、今もよく聴いている。ここまでではなくても、パンクにはこうした良き「いいかげん」のテイストがしみ込んでいる部分が多くて、特に酒を飲みながら聴いたりすると、何もかも笑い飛ばしているような気分になれるのだ…

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