雨の中だった居場所@明治神宮の森

7月の不適応者の居場所は、明治神宮の森を歩いて隣の代々木公園で休憩するコースだった。木が高く奥行きが見えないほど深い森だった。静かななかに早くもセミの声が聞こえる。このすぐ向こうに表参道や竹下通りがあるのが信じられない。ちょっとした川が原宿駅方面に流れているのだが(写真撮るの忘れた)、この川、この後どこに消えるんだろうと不思議な気分になる。 けれどもこの日印象に残ったのは、天気予報が完全に外れて途中から本降りになった雨だった。明治神宮の後半から代々木公園にかけて、激しい降りになった。しかたなく公園の東屋で他のグループと一緒に雨宿りをしつつ休んだ。せっかく延期までしてこの日に決行したのに、こんなコンディションでは、日を選ばないのと一緒だよというくらい悪条件だった。 そんなことがあったら、「ああ台無しだ」とがっくり来そうなものだけど、そうではなかったのが印象に残ったのだった。晴れの日ほど満喫はできなかったものの、全然台無しとは思えなかった。 いや、面白かった。雨が降った後、晴れあがって日が出る時もいいし、降っている最中に「参ったなー」となっていることさえ、もしかしたら楽しんだかもしれない。あくまでも自分は、だが。 遠回りをすることや手間がかかることは、するべきでないこととされているが、実は時間に余裕のある者にとっては、特に問題ではない。それは時間がない人の価値観でしかない。そんなことを、ウォーキングをするようになったここ10年ほどよく考える。ウォーキングはそのものが遠回りであって、グーグル…

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就職氷河期の原因は「大卒者が増えたから」

これは言っておいたほうがいいと思っていたことがある。就職氷河期世代とかロストジェネレーションに関する「あること」だ。 去年7月に出版された小熊英二氏の『日本社会のしくみ』という本で、こんなことが強調されている。 1)正社員の数は、バブル崩壊前も後も、今に至るまでほぼ一定である。2)90年代から正社員に就職できない大卒者が増えたのは、大卒者の数が増えたからだ。3)90年代から非正規雇用の数が増えていったのは、自営業者が非正規に転じたからだ(雇用される人が増え、それらの人が非正規雇用になった)。 これが詳細なデータとともに示されていて、十分な説得力がある。このことは第一章の主旨となっていて、本のなかでも特に強調されていることと言える。(1については、業種によっては正社員を減らし、非正規を増やした部門も一部にあると書かれている。2については単に人口が多かっただけでなく、大学数の増加も大きい)。これらのことは、個別にはしばしば取り上げられていた。けれどもこうして、まとめて体系的に説明されたことはなかったように思う。 これを知って仰天する人は多いのではないか。 もちろん、前後の時代より「正社員になりたかったのになれなかった人」がたくさん出て、大変だったことに変わりはない。だから文句を言っていいし、賃金を上げるよう要求していい。余力があるなら正社員化も必要。同一労働同一賃金は当たり前だ。これが非正規雇用の問題そのものだ。 では何が違ったのか?そこから広がっていった面白い尾ひれの部分、時代論・世代論…

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7月の「不適応者の居場所」は明治神宮の森でどうか?

事情により放浪を強いられている「不適応者の居場所」、7月は明治神宮の森を見るのはどうでしょうか? 明治神宮の敷地内にある森は、あまり知られていないけれども、都心では最大級で(というか最大?)、鬱蒼としていて夏の散歩も大丈夫。こんな場所にこんな森が!と呆れかえるほど。その森を駄弁りながら散策して、その後隣の代々木公園で休むのがいいのではないかと。(神社そのものには興味なし)。 明治神宮(最寄り駅は原宿) 日時:7月2526日(土日)13時から日暮れまで?(天気予報が目まぐるしく変わるので、この日程も24~26のどこかの仮決めくらいに思ってください)集合場所:13時、明治神宮入口鳥居左側の看板の前あたりに(地図の赤丸1)コース:鳥居から入り明治神宮の神社を通って原っぱに向かい、一度休憩(赤丸2)。その後再び別の森の道を抜けて敷地を出る(ここまで2時間くらい? 敷地内には原っぱ以外には座れるところなし)。その後、代々木公園に向かい、噴水池のそば?で休憩。 持ち物:自分が座る敷物や飲食物(必要なら)は持ってきてください。 対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週2以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。 注意:一方的な支援活動ではないので、参加している人が互いに、相手を思いやる気持ちがなければ成り立ちません。   また、熱がある、のどが痛いなど、体調に不安がある場合は決して無理をしないでください。  料金:今回は下見もあったので、毎度の計画や引率、オンライン司会な…

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『月刊むすび』7月号はコロナ特集

マクロビオティックの雑誌『月刊むすび』7月号はコロナ特集。自分の連載記事もオンラインでつながったり、人間以外の何かとつながる方法を紹介している。この連載は、当初の予定を超えて2年目に突入することになった。ちなみにこの雑誌は、マクロビのことだけ載せているようなものではなく、食を中心にした情報誌になっている。

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持続化給付金100万円は苦しいスペースへのカンパに使いたい

持続化給付金を100万円もらったのだが、これはカンパに使いたい。これまで自分がトークや企画の持ち込みで世話になったスペースやお店で今苦しいところがあれば、このお金のなかから、各々10万~数十万のカンパをしたい。連絡を貰えたらお金を渡します。 これは貰う前からほぼ決めていたことで、理由はまず自分の持続は一緒にやってくれる相手の持続にかかっているから。そして何よりも人が集まるスペースは、オルタナティブな生き方をする者にとって最も大事なものだから。そんな場所がコロナ騒動で一番の割を食っているなんて、まったく理不尽だ。さらに行政の支援なんて大雑把にしか考えていないので、細かいところは自分たちで調整すればいいと思うので。 もちろん色々考えるうちに、様々な難しさも感じた。そもそも今の段階では、一時的なお金の問題よりも、長い目で見た集客の問題のほうが大きいのかもしれない。そんな話は直接運営者からも聞いた。 あるいは、「あげますよ」なんて偉そうなんじゃないか? すでに近いところはこちらからも声をかけているが、もうほとんど行かなくなっている店・スペースに対しては、なんかこういう態度もおかしいんじゃないか?とか。もっと違う提案のしかたがあるんじゃないか、などと迷ったりもする。 こういうためらいは、いざやろうかとなるといくらでも浮かんでくる。けれども、そんなことはあまり大したことじゃない。そう思うことにする。じゃあやらないのか? そうなったら、何にも考えなかったのと同じことになってしまう。それよりは、色々あ…

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不適応者の居場所@石神井公園の報告

石神井公園でやった「不適応者の居場所」、参加者は途中まで・途中から含めて30数人、初めての人は10人弱だった。初めて行ったこの公園は、奥のほうの三宝寺池の植物群落が国の天然記念物になっているため(後で調べてわかった)、原生林のように鬱蒼としている。13時に歩き出して途中で休憩を入れながら、結局日が暮れる頃まで眺めたり話したりしていた。たっぷりと話ができた。 歩きながらの会話も、おのずと虫、鳥、植物、きのこなんかの話になる。リアルに集まるのは3ヵ月ぶりだったのだが、しかもこういう場所だと、やはり心の健康にいいと感じる。こんな日の夜は、布団に入ってもこの日見た緑と水の風景が頭に浮かんでいる。こういう感じはオンラインにはない。というかオンラインの良さは、これとはまた別ものだ。 ちなみに千葉や群馬から来てくれた人に聞いたら、それらの県には東京の大きい公園のようなものはあまりないそうだ。確かにこれも本物の野生ではなく「人工的な自然」ではある。本物の自然がないから 参加の敷居は屋内の会場でやるよりさらにゆるく、歩いている時はこの集まりに来た人か、関係ない人なのか区別がつかないほど。 ちなみにこの集まりは、つながりをなくしがちな人がつながりを作るためのもの。(写真は画面上ではピントがぼけているので<ぼかしを入れているものもあり>、クリックして見てください)。

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持続化給付金を100万円もらった

コロナで収入が減った個人事業主などが貰える持続化給付金の申請を少し前に済ませて、上限額の100万円を貰った。国からこんなに大きな額のお金を貰ったのは初めてだ。この給付金、条件に合う人は絶対にもらったほうがいい。これだけでいいのか?と思ってしまうほど、手続きが簡単なのだ。これは収入が少額なので、当然毎年確定申告などしていない人にも薦めたい。例えば去年個人で何かやった収入が5万円あって今年がゼロだったら、それを今から確定申告して、給付金5万円をもらってもいいと思う。(写真はクリックして見てください) この持続化給付金はコロナの影響で、収入が減ったフリーランスなどの個人事業主や中小法人が国から貰えるお金だ。お薦めなので貰い方まで説明したい。ここでは台帳なしの確定申告(白色申告)をしている個人事業主(自分もそう。登録はしていない)、あるいは申告をしていない事業主のケースで。 貰うには、今年一か月でもいいから、去年の同じ月の収入から半減していればいい。この去年の月別収入、白色申告の場合は、去年の「売上金額」(経費を引かないもの)を12で割って1か月分の収入とする(申請でも、前年同月の売上額を聞かれるが、この金額を記入するので注意!)。 つまり、今年収入0円の月があればおおむね大丈夫だと思う。 そして今年の半減した月の収入を12倍する。その額を去年の総売上げから引いた額が貰える(100万円まで)。「今年の5月は収入がゼロだったんだけど」という人は、当然「0×12=0」で、丸々去年の売上げを貰えるわ…

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6月の「不適応者の居場所」は石神井公園散歩でどうか

つながりをなくしがちな人がつながるための「不適応者の居場所」、感染者が減ってきたので、6月はまた「不適応者の公園散歩」をやりたいです。場所は練馬の石神井公園はどうでしょう。 石神井公園は、前回の井の頭公園より大きいくらいの池があって、緑に恵まれて野鳥も見どころの広い公園。途中で座って休みながら、ゆっくり行きましょう。 ●日時:6月21日(日)27日(土)13時~4時間?(雨予報の場合は変更)●場所:都立石神井公園●待ち合わせとコース:13時までに公園入口すぐの、ボート乗り場付近ベンチに集合(図の赤印のところ)。そこから池の南側を回って歩いて行きたい。(中央線からはバスもあり)●持ち物:自分が座る分くらいの敷物。必要に応じて食べ物、飲み物(アルコール可。公園内には売店もあり)。●対象:ひきこもりがち、フリーランス(在宅ワーク)、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。●注意:支援活動ではなく相互扶助の会なので、相手を思いやる気持ちがないと成り立ちません。   また雨の多い季節なので、予報に応じて日にちを流動的に考えています。変わることもあるので、鶴見のTwitterを見てみてください。   体調が悪かったり、不安がある人は決して無理しないでください。当日は距離を取ることを心がけましょう。 実はこの公園、行ったことがないので不安なところがあり、同じように行ったことない人は多いと思う。ただ散策するなら、この間行ったばかりの公園よりは初めてのところのほうが楽し…

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「不適応者のオンライン茶話会」、喜べる時に喜んでおく

つながりをなくしがちな人がつながるための「不適応者の居場所」、31日にまたZoomでやります。 日々の感染者数が劇的に減ってきて、ひどかった時期と環境はそれほど変わっていないのに、気持ちはほとんど平常どおりになってしまった。自分も世の中のことを結構心配してたんだな、などと気づいたりする。緊急事態は一旦は去ったので、そんな時の気持ちを語り合うのもいいのではないか。みんながそんな気分とは限らないが、せっかく喜べる時なのに相変わらず人に会いづらくてもったいない。 日時:5月31日(日)16時~本編2時間参加資格などはこれまでと同じ。ZoomのURLも同じ。 また社会が回り始めると、全体が休んでいた日々が恋しくなったりもする。大人も子供も平日昼からブラブラしていた世界は、それはそれで幸福だった。そういう辛さもあるかもしれないので、駄弁って楽になりましょう。「ここにいない人のテーブル」があることも想像しつつ。 写真は新宿ゴールデン街を通った時に見かけた貼り紙。こんな張り紙がいくつかあった。来る人の数が読めないなど、色々あってどこも似たようなことをやっているようだ。

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「もっと心配しろ」で人は幸せになるか?

今回は曖昧な気持ちのまま書いてみよう。 万が一ウイルスが手に付いたら、万が一感染したら、万が一死んだら、万が一他人に移したら、、、と、コロナ自粛期間は「万が一」「もっと心配しろ」勢力の天下だった。 少しずれるが、「みんな自分を感染者だと思え!」という呼びかけにも抵抗を感じた。全体にとってはそれでいいのだろう。けれども個人にとっては、自分が感染者だったら外にも出られないのだから、大変な心理的負担だ。心配しすぎで苦しんでいる人(たくさんいたと思う)なんて眼中にない言い方だと思っていた。 こういう「万が一〇〇になったらどうするんだ!」という言葉は強く言える。怒鳴ることができる。どんなに低い可能性であっても。「万が一子供が死んだら」なんかは強く言える言葉の典型だ。そんな苦情が入ったら、市役所も公園でも何でも使用禁止にしたくなるだろう。それに対して何か言おうとすると、「まあ大丈夫なんじゃないの?」といったとても弱い言い方しか出てこない。「心配しろ」の勢いは、なかなか止めるのが難しいのだ。 それほどまでに「もっと心配しろ」は特に大切で、「大丈夫なんじゃないの?」は大したことのない考え方なのか? もちろん交通や医療や、その他安全を確保しなければならない仕事の担い手が手を抜くことなど肯定できない。そこに対する不信感があるなら、注意深くするのも当たり前だと思う。真面目なんだから、そんなに悪くないじゃないかとも思う。そんなこともあるので曖昧な気持ちなのだ。 けれども、「適当でいいよ」「気楽に行こう」は…

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