ベタベタした人間関係がいいわけではない

自分は親とは仲が悪くはないが、そんなに頻繁には会わないことにしている。あくまでも時々会うだけだ。なぜか。それは、近づきすぎると必ず、ああしろ、こうするなという特有の嫌な面が出てくるからだ。これまでにもそれで、何度も決裂して、そのまま絶交しそうになったこともあった。そうした経験をふまえての、互いの知恵なのだ。(もちろん今後どうなるかはわからないが)。 これは人間関係を考えるうえで、とても重要なことだ。人は、あまりに近づいていると、好感だけでなく「嫌だ」という感情も湧くものだ。人間は誰でも聖人君子ではないのだから。いつも口では聖人君子のようなことを言っている人間でも、近づいてよく見れば普通に醜い面を持っているのがわかる。 では、学校の人間関係はどうだろう。細々とした班、係、掃除、給食、学級会、朝礼、体育祭、文化祭、合唱祭、そして部活動。考えてみれば教科以外にたくさんの活動があることに気づく。うちは勉強だけ教えますという大学にはまったくないものだ。「特別活動」という日本独特の教育法である。あれらは道徳教育でもあり、「みんな仲良く」の教育とも言える。いじめへの対策として、特別活動をもっと活発にすることも提唱されている。 けれどもこういう対策には、人間の悪い面が見えていない。こんなに朝から夕までベタベタさせていたら、誰でも「嫌い」の感情が出てくる。それがいじめにもつながる。いじめの温床を自分たちで作っておいて、いじめをゼロにしようとしているのだ。もちろんうまくやれる相手となら、どこまでも親密になればい…

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今年最後の「不適応者の居場所」の報告

12月の「不適応者の居場所」は、またしても一杯の人に訪れていただいて、一時は30人半ばになってしまい、また時間をずらしてまた来てもらう方が出てしまった。中で窮屈な思いをした人にも、申し訳ない。なぜ人が大きく増減するのかはよくわからないのだが、Twitterとブログでしか告知していないので、ちょっとわかる面がある。今回は、前のブログ記事「異性とつきあったことがなかった話」へのアクセスがとても多かったので、その影響である気がする。その記事を読んで、ハードルが下がったので初めてきたという方もいて嬉しい。もっと広い会場をご存知の方、あるいは貸しますという方、いらしたら声をかけてほしい。まあ、条件が色々あるのだが。 今回も遠方から来られた方、初めての方が多かった。こういうつながり作りは、SNSがなかった時代はどうしていたのかの話は面白かった。00年代にはトークや上映のイベントが増えたので、それが役割を果たしていたことはある。90年代ならパソコン通信のBBSのオフ会もあったが、利用していた人は少なかった。基本的には「店」だったのではないか。自分が知っているのは音楽をかけたりライブをやったりする店くらいか。 現時点の世の中では攻撃してくる人間が多いのだが、居場所のようなところで攻撃も反撃もない世界を作ることはできる、などという話もした。内輪の攻撃にさらされないコミュニティで生きられたら、幸福かどうか知らないが、大きな不幸は免れる。 クリスマスが近いので、ケーキとシードル(りんごの発泡酒)を出すという、初の…

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異性とつきあったことがなかった話

男女一対一のつきあいをこの社会が褒めたたえすぎていることについても、見直すべきだとかねがね思っていた。 自分は30歳くらいになるまで、異性とつきあったことは一度もなかった。最大の理由は、高校から大学という普通なら一番異性とつきあいそうな時期に、心の病の関係で対人関係が非常にやりづらかったから。症状の重い期間は、そもそも異性とつきあいたいという気持ちがない(病んでいる人が皆そうだとは限らないが)。別に異性が嫌いではないし、話もする。けれども、そんなに重くない時期でも、男女一対一でつきあうのは対人不安を押してまではしなくていいかと思いつつ、結局引いてしまうというところだった。 30歳くらいになってつきあうようになったのはなぜかと言うと、書いた本が売れて雑誌などで散々持ち上げられたため、異性同性を問わずそれまでは知り合えなかった、気が合う人、話が合う人と格段に知り合えるようになったからだった。 ただしこれは、心の病とかそういう特別な話にしたくない。自分としてもそれだけではない。無理につきあわなくてもいいか、くらいに思っている人は、今の世の空気のなかでは言えないだけで、実はたくさんいるのではないか。そもそも、そんなに皆が皆、一対一で異性とつきあいたいと思うかどうかが怪しい。またあの、異性の目を気にして、自分をよく見せようと努力すること(カッコつけたり、かわい子ぶったり)をよしとする文化が嫌な人も多いだろう。自分にもそれはあった。 そもそもこの社会では、「若者=男女一対一の恋愛」というイメージが強す…

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年末の不適応者の居場所

今年最後の「不適応者の居場所」を下記のとおりやります。これは、日頃つながりをなくしがちな人がつながるための集まり。対象は、ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、メンヘラ、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人としています。ただし、それほど厳密なものではありません。少し早いクリスマス会か忘年会だと思って来てください。 日頃から日本の人間関係のよくない面を指摘しているけれども、人づきあいなどなくせばいいとは思っていない。自分の経験からしても、心を病んでいて「人づきあい=疲労」という時でも、やはり話の合う相手は欲しかった。まあ、そうでない時もあったし、そうではない人もいるとは思うが。 日時:12月13日(金) 18時~。場所:高円寺、素人の乱12号店やること:飲食(アルコール含む)をしながら駄弁る(お酒を飲まない人もとても多いです)。話さなくても可。費用:会場代、食べ物(ビーガンの料理とスイーツ)代、飲み物(酒、ソフトドリンク)代の約3万円をカンパで賄いたい。注意:ハラスメントや勧誘はやめてください。支援活動ではなく相互扶助の会なので、相手を思いやる気持ちがないと成り立ちません。 ※会場奥に0円ショップを作りますので、放出したい人、貰いたい人は使ってください(出す場合は、残ったら持ち帰りで)。 趣旨   過去の様子 土曜が取れず久々に金曜になってしまい、仕事の人すみません。前回は混みまくったけれども(理由も少しわかる)、それほどにはならないはず。多分。関係ないが、今回か…

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