好意には好意が、攻撃には攻撃が返ってくる

人に好意を与えれば好意が返ってくるし、悪意や攻撃を与えると悪意や攻撃が返ってくる。世の中は実際にそうなっているし、誰も特別に偉くなんかないのだから、当然のことだ。攻撃はしたいけど、反撃は受けたくない、などということは許されていない。 今では昔ほどには意識されなくなったが、これはとても大きな原理だと常々思っている。しかも単に優しいだけの気味の悪い話とは違って、厳しい面も備わっており、そこがとてもしっくりくるのだ。何しろ世の中は全然甘くないわけだから。「自分がされたくないことは、人にしてもいけない」もこれと同じことなのだから、つくづく大事な原理だと思う。「お互い様の法則」などと勝手に呼んでいる。 お金ではないやり取りの経済は、贈り物(贈与)とお返しの連鎖でできている。この経済を「贈与経済」と言って、その仕組みを「互酬」と言う。「世話」のような物ではない何かをやり取りしてもいい。そしてこの「贈与・返礼」に悪意や攻撃(両者は必ずしも同じものではないが)のやり取りまで含めるのも、わりとよくある説なのだ。好意の連鎖みたいな話を聞いただけではあまりピンと来なかったのだが、悪意や攻撃まで含めるとなると、世の中にこの原理がいかに広く行きわたっているかがばーっと見えたようで、感激したものだ。 「人権や平等という西洋の思想が入ってくる前は、それに代わるものとして何があったのか?」などとよく言われるが、自分はこの「お互い様の法則」(公平とか)なのではないかと睨んでいる。村の寄り合いで話し合うことは、こんなことば…

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新年の「不適応者の居場所」報告

1月の「不適応者の居場所」は初の金曜17時からのスタート。最初の2時間くらいはゆとりの人数だったものの、20時くらいにはやはり上限(35人くらい)になり、21時くらいになるとまた空きはじめた。来る時の参考にしてください。さて、1月は遠方からの参加者が多かった。地方で0円ショップをされている方と初めて直接話せて、場所のことなど、知らなかった苦労話を聞けた。長野からの方が長野のりんごを差し入れてくれて、みんなで分けて食べられたのもなかなかよかった。 会社に勤めている方が、昼休みにも誰とも話さず、つながりがないと嘆いていた。以前には、毎日昼休み中、気の合わないグループのなかで自分だけ黙っているのが辛いと言っていた方もいた。もちろん、会社に勤めていないからつながりがないと言う人は、この居場所にはさらに多い。「単純な問題ではないな」と思う。 家族もそうだ。複数人で同居していても、ひきこもりの人もいるし、家庭内の喧嘩が絶えない人もいるし、一人暮らしでも活発につながりを作って活動している人もいる。家でテレビばかり見ている老夫婦は、一人ではなくても、社会的孤立の問題の対象であるなと思う。人数の問題ではない。 まあ色々思う。そして画像挿入がうまくいかないなとも思う。写真を中央に大きく置きたいのだが、そういう機能はこのブログにはないようだ。 ※小さい紫色の石(宝石?)を忘れた方がいたら、保管しています(連絡がなければ会場に戻します)。

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『月刊むすび』の連載継続中

相変わらず『月刊むすび』の、つながりづくりの連載は続いている。最新2月号は、つながりをなくすことと心の病、そして弱さを共有することのよさなどについて、「不適応者の居場所」を題材に書いた。 『むすび』は、マクロビオティックを提唱する正食協会が出している雑誌。そしてマクロビとは、日本の伝統食を元にした食事法と考え方、みたいなものだと解釈している。実践しているわけではないが、その土地のものを食べようという考え方なんかは、なかなかいいと思っている。自分でもできていないが、どうせほとんどの人にとって完全にできるはずもなく、「なるべくやる」とか「考え方に賛成」くらいでもいい。

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映画『わたしに会うまでの1600キロ』と不安をあおる社会

正月には何か一本、放浪ものの映画(ロードムービー)を観ることにしている。今年観たのは『わたしに会うまでの1600キロ』だった。 【ここからネタバレ】主人公が母の死から自暴自棄になり、性依存症や薬物依存に陥ってしまい、経験もないのに無謀にもパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)の踏破、つまり数か月に及ぶ過酷な長距離の山歩きに乗り出す話。道中の宿泊はほぼ、人気のない場所でのテント暮らしで、水や食料の不足、雪や野生生物に悩まされる。あまりにも過酷すぎて、死んでしまってもおかしくないなと思うほどだ。【ネタバレここまで】 これはアメリカ女性作家の伝記の映画化で、正直に言えば、実話ゆえに話の出来はそれほどでもない。それでも見ているだけで爽快な気持ちになるから、放浪もの映画は素晴らしい。我々の日々の暮らしには、こうしたものが必要なのだ。 今の日本の社会は、不安をあおる情報ではちきれそうだ。病気や事故の不安、老後、生活、災害、等々。もちろんもともとはどれも必要な情報であり、善意で流されていたはずだ。そのくらい警告するのが適当というものも、なかにはあるだろう。ただ全体的に見れば、適量を超えても止まらなくなっているのが今の状態と言える。 「公園での禁止を増やす自治体の心理」的なものの作用はある。あれもこれも危険だ、やめておけと言っておけば、社会全体が窮屈になったとしても、自分は責任追及を免れる。それは別の形の無責任でもあるのだ。 また、「不安情報は人の目を引くことを知っているマスコミの心理」的なものの作…

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新年の「不適応者の居場所」

2020年の最初の「不適応者の居場所」は、17日にやります。年末や正月はどうやって過ごすのがいいのかなど、色々聞いてみたい。新年会のつもりでどうぞ。 ちなみに自分は、年末はほぼ大掃除と正月の準備だけに明け暮れて、そして正月には日常的なことは一切やらないことを心掛けている。毎朝風呂に入って、毎日朝から酒を飲み、初詣など正月らしく賑わっているところに出かける。SNSはやらず、正月らしいお笑いの番組や映画を観る。何となくいつもどおりに過ごすことなどない。そのくらい真剣に(?)お正月(非日常)をやらずにはいられないほど、「日常生活」は嫌なのだ。 日時:1月17日(金)17時~6時間くらい?場所:高円寺・素人の乱12号店やること:飲食をしながら話す。話さなくても可(話すのが苦手な人も多いです)。費用:会場代、ビーガンの料理とスイーツのケータリング代、飲み物代(アルコールを含む)の費用約3万円をカンパで賄いたい。注意:ハラスメントや勧誘など、「お互い様」の原則に反する行為はしないでください。お互い様で成り立つ相互扶助の会であって、支援活動ではありません。目的:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっち等々、様々な理由でつながりをなくしがちな人がつながりを作る。 ※会場奥に毎回0円ショップを作っているので、放出品がある人や欲しい人は利用してください。 前回、前々回と人が多かったので、開始時間を早めた。平日17時台はさすがに空くと思うけれども、そう書くと以前にはむしろ混んでしまった…

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