ユダヤ陰謀論が作られる簡単な理由

たまにはちょっと変わったテーマで書こう。本の作業が終わったので、ブログを書く余裕が出てきた。 「少しは合ってるところがやっかいだ」少し前に友人と、ユダヤ陰謀論についてこんなふうに話した。 ユダヤ陰謀論というのは簡単に言えば、ロスチャイルド家、ロックフェラー家といった、ユダヤ系の金融資本(金貸し)が陰で世界を自由自在に操っているというものだ。これについても、いつかは考えを書いておきたかった。 例えば、日露戦争の時、ロスチャイルド家は日本にもロシアにもお金を貸していた。これをもって、「ロスチャイルドは日本とロシアに戦争をさせて……」のように言われる。貸していたのが確かだと確認できたら、「少なくとも日露戦争は支配していた」なんて思ってしまうのではないか。そして、ロスチャイルドやロックフェラーが世界を操っているという説の根拠も、大体こんなものだと思う。 お金を貸せば貸した相手にある程度は影響力を持てるのだから、確かに少しは支配している。けれども彼らの仕事はお金を貸すことなのだ。それをすべて「支配した」「〇〇をやらせた」ととらえるから、世界を操ってきたように見えてしまう。 〇〇産業界に資金を出せば、「〇〇産業を支配」なんて簡単に言ってしまう。✕✕にお金を貸していたことを「✕✕と陰でつながっていた」「結びついていた」なんて見ることもあるだろう。それも同じだ。たしかにつながってはいるけれども、グルになっているというわけではない。 もちろん「もうお金を貸さないぞ」と強く出れば、相手…

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春の公園居場所の報告

今回はメモ的に。 昨日の代々木公園での居場所には、これまでに公園でやったなかでも一番たくさんの人が参加してくれた。コロナ前に比べても。特に初めての人が多かった。とは言え、初めての人に理由を聞いてみても、初めて知ったという人も多くない。こちらも特にこれまでとは変わったことはない。すると、あれかな。意識的にしろ、無意識にしろ、コロナに対する感覚の変化かな。 昨日は17時台には寒くなってしまって、かなり厳しかった。晴れていたけれども、最高18℃、最低7℃、そして風速が3~4メートルもあったのだ。昼の天気から木陰を選んでしまったが、寒さを気にするべきだった。あるいは14~18時でなく、13~17時にしておけばよかった。 それでももちろん、やってよかったのだが。新緑の色を浴びるようだった。春の力は大したものだ。

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