集団に入るべきなのか問題(仲間が多いのは力が強いことである)

「人間関係を結ぶかどうか」とはまた別に、「集団に入るかどうか」の問題がある。集団に入るべきかどうかについては、新刊のなかでも言っていなかった。 ちなみに社会学で言う社会集団の定義とは、まずその集団に所属している自覚のある複数人から成っていること。そして持続的に、たがいに活動をしあっていることが条件だ。つまり満員電車に乗り合わせている人たちは、たがいに活動していないし持続的でもないので集団ではない。「不適応者の居場所」も集団ではないと思っている。規模については、自分がイメージしているのは、クラス、〇〇校生、✕✕部、サークル、職場、町内会など、そこそこ大きいものだ。 自分が挙げている人間関係のメリットには、「人から肯定される」とか「思っていることの共有」なんかがある。そして言いたいのは、これらは「今日は〇〇さんと話す」「来週は✕✕さんと一緒に行く」といった「個別の人間関係」ですべて満たすことができるということ。 つまり「集団に入らなくてもいい」ということだ。自分は集団に入ってしまうこともあったし、まったく入っていない時期もたくさんあった(今は入っていない)。それを振り返れば、そういう結論になる。 どの学校、どのクラス、どの部活なんてことがその人の肩書きのようになってしまう環境にいると、集団に入っていないと大変なことになるのではないかと感じる。けれども外れてみれば、それは関係なかった。 ただし集団に入ることにも、何かメリットがあるはずだ。それは「力」の感覚なのではないかと思う。自分…

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