猛暑のなかの居場所の報告

猛暑日ではないと言っても気温33℃では、駅まで歩くのも汗まみれになって厳しい。 それでも後楽園までやってきてくれた人は33人(?)。そのうち初めての人が4分の1くらいいた。そのなかには長野からこのためだけに来てくださった方も。暑いなかなのでこれでも多いという印象だった。 一緒に話していたある男性が、仕事のことばかり考えなくなってから、自然が見えるようになったといった話をされていた。そこから植物観察などが趣味になったのだと。自分もそれに似た経験があった。30代くらいまでは自分も、街路樹すら目に入っていなかったので、それらが紅葉することも見えていなかった。いや見えてはいたのだろうが、当たり前のこととして何とも思っていなかった。ある時からよく見れば街中が花だらけであり、鳥や蝉が鳴いていてその鳴き声は各々違っていることに気づいた。その後はカビも含めた生き物だけではなく、意識的に虹や雲のような気象現象や鉱物のことまで意識的に目を向けるようにした。それは後々の人生において大きかったが、なぜそれまでは見えなかったんでしょうね、などという話をした。 夏は冬とは反対に活気が出てほしいのだが、実際には冬のようにうつっぽくなる。一番の理由は、暑さで部屋にこもるせいだと自己分析している。こういう時は他の人の力を借りるのがいい。自己紹介の時に盆踊りにはまっている話をした人が、自分も含めて4人もいたのだが、それもその方法のひとつかもしれない。夏のこの居場所も、そのような役に立っていれば嬉しいかぎり。

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7月の不適応者の居場所は冷房が効いてる部屋で

暑い。35℃を超える日は、自転車で走っていると熱風を浴びているよう。今でこそ外出を控えるよう警告が出ているけれども、自分が子どもの頃はそのなかをあえて走ったりするのが体を強くするとされていた。真夏の日光を避けるなんて「弱い」と言われた。夏休み明けに学校に行って、真っ黒だとすごくて、白いとだめ。以前のその考えについて、今説明があってもいいんじゃないかと思っている。昔の考えはこんなもんばっかりでひどかった。 というわけで猛暑のなかの不適応者の居場所は、当然冷房の効いた室内でやります。 ***************************日時:7月22日(土)14~18時場所:後楽園駅近くの会議室 (もし当日場所がわからなくなっても、会場運営者には問い合わせないでください)。   床に布を敷き、そこに花見のように座りたいです。なので最初と最後に会場を作る・元に戻す時間あり。住所:東京都文京区小石川 2-4-17 東京清飲会館 3階会議室(図の赤印) 持ち物:各自の食べ物、飲み物(飲酒可)。手作りの食べ物(ビーガンもあり)は、カンパ制でおそらくそこそこあります。やること:花見のように室内に座って各自勝手に駄弁るだけ。簡単な自己紹介タイムだけはあり(パスも可)。費用:会場代が1万3千円かかっています。それから食べ物もあるので、2万~2万5千円くらいは全員(35人くらいの見込み)のカンパでまかないたいです。カンパは必ずしてください。    対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内…

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「自殺のマニュアル本」に関する新聞記事について

6月の上旬に写真のような記事が、いくつかの地方紙の夕刊に掲載された。これは共同通信が配信した記事だ。名古屋で去年、集団自殺未遂事件が起きた。ネットで仲間を募り集団自殺を試みて、ひとりが亡くなった事件で、直前に「自殺のマニュアル本」を読んでいたという。 ただし記事にはこう書かれている。「『四人で集まった時点で、それぞれ死ぬ意志は強固だった。本があったから自殺を考えたわけではない』とも話した。公判の被告人質問でも同様の説明をした」中心となった男性(判決は執行猶予)がこう言ったという。 方法はというと、ある薬とビニール袋を頭に被せるのを組み合わせた方法だった。自著『完全自殺マニュアル』にはビニール袋と紐を首にかけるなど、4つもの手段を複雑に組み合わせた方法を、変わった事例として載せている。その袋のところだけ参考にして、あわせて飲んだ薬などは当人たちが考えたそうだ。つまり方法においても、それほど参考にはなっていないのだ。 けれどもこのような見出しがついてしまった。元の事実がこの程度でも、このくらいの報道はできてしまうということだ。わざわざ本人が本のせいではないと言っているのに。 残念ながら自ら命を断つ人のなかには、この本を読んで方法を確認する人はいる。それをこの記事の見出しのように、本のせいで自殺したかのように印象付けることができる。この本はこういうやりかたで何度か、あたかも本のせいであるかのように言われてしまった。 死を選ぶ人には、死にたくなった理由がある。その人は、直前に教師に怒られて傷…

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