猛暑のなかの居場所の報告
猛暑日ではないと言っても気温33℃では、駅まで歩くのも汗まみれになって厳しい。
それでも後楽園までやってきてくれた人は33人(?)。そのうち初めての人が4分の1くらいいた。そのなかには長野からこのためだけに来てくださった方も。暑いなかなのでこれでも多いという印象だった。
一緒に話していたある男性が、仕事のことばかり考えなくなってから、自然が見えるようになったといった話をされていた。そこから植物観察などが趣味になったのだと。自分もそれに似た経験があった。30代くらいまでは自分も、街路樹すら目に入っていなかったので、それらが紅葉することも見えていなかった。いや見えてはいたのだろうが、当たり前のこととして何とも思っていなかった。ある時からよく見れば街中が花だらけであり、鳥や蝉が鳴いていてその鳴き声は各々違っていることに気づいた。その後はカビも含めた生き物だけではなく、意識的に虹や雲のような気象現象や鉱物のことまで意識的に目を向けるようにした。それは後々の人生において大きかったが、なぜそれまでは見えなかったんでしょうね、などという話をした。
夏は冬とは反対に活気が出てほしいのだが、実際には冬のようにうつっぽくなる。一番の理由は、暑さで部屋にこもるせいだと自己分析している。こういう時は他の人の力を借りるのがいい。自己紹介の時に盆踊りにはまっている話をした人が、自分も含めて4人もいたのだが、それもその方法のひとつかもしれない。夏のこの居場所も、そのような役に立っていれば嬉しいかぎり。