秋の公園の居場所の報告

ようやく暑さの心配をしなくてよくなった10月の不適応者の居場所。それでも昼は直射日光が来ると暑いので木陰に場所を取り、夕方には肌寒くなった。これ以上暑くても寒くてもダメという、まさに最適な気温ということだ。 参加者は35人?で、はるか遠い地方から久々に来ていただいた方が、今日上京したというのにもう今日中に帰途に着くという。それを聞いて、やっててよかった感が高まった。 4時間の集まりで、最近はビールのロング缶(500ml)2本しか空けなくなった。ロング缶1本と普通サイズ(350ml)1本のこともある。3年くらい前まではロング缶3本は必ず空けていて、他でも4時間あればそのくらいは必ず飲んでいた。ガンガン酔っていないと盛り上がらないという不安がそうさせていたようにも思う。けれどもそんなこともなかった。居場所の人たちも全然飲まない人が半分はいるのだった。 もちろんたくさん飲んだって、人に嫌なことを言ったりしなければ全然いいのだが。 そして、ビジュアル系のバンドが好きな人とディル・アン・グレイやラルク・アン・シエルの話をしながら帰っていた。 公園を出て駅に向かう細い道に、双方向の人がぶつかってまったく進まなくなった。こういうのは花見の時くらいなので、すぐ近くの代々木体育館で何かあったのか後ろの人に聞いてみた。(自分は店に行列ができていたりすると、いつも何の行列なのか聞いてしまう)。すると「第一体育館と第二体育館の両方で大きなイベントがある」と言っていた。あとで調べてみたら第一ではこれから宮野真…

続きを読む

『人間関係を半分降りる』の読書会

自著『人間関係を半分降りる』の読書会を開いてもらうことになった。 ****************日時:11月3日(金)15:00‐17:00場所:お店のようなもの参加費:500円内容:上記本を各自持参し、著者を囲んで感想を語り合う申し込み:スペースの関係で10名までのため、参加希望の方は @shimizhiroshi  まで気軽にDMお願いします締め切りました***************** ⇓告知のツイートhttps://x.com/shimizhiroshi/status/1711986728259780750?s=20 開いてくださる清水浩史さんは、『海のプール』などの本を書かれているライター・編集者の方です。会場の「お店のようなもの」は、野宿野郎のかとうちあきさんが運営する横浜のスペースです。語り合いましょう! ちなみに「不適応者の居場所」は、鶴見の本について著者と話したり、著者に質問したりする場では決してありません(まだ来られたことのない人に誤解の無いよう、念のため)。鶴見もいち参加者です。著者・鶴見と話したい方は、ぜひこのようなイベントに来てください。(ただで自分に会える集まりをやっているせいで、読書会やトークイベントに人が来なくなったりするなら、それはこちらにとってはかなり厳しい)。

続きを読む

「ジャニー性加害」が突然大問題になったことの重大さ

ついこの間まで「大した問題ではない」と見なされていたことが、突然重大問題だと騒がれだす。それも知られていなかった問題ではなく、広く知られていて裁判でも有罪判決が出ているような問題がだ。 もちろん、ジャニー喜多川氏の性加害問題のことを言っている。けれどもあることが、社会に「問題認定」された途端に大騒ぎになるのは珍しいことではない。「加害」全般がそうなったのが最近のことだ。性的マイノリティの問題だってそうだろう。発達障害やHSPだって最近だ。これらはどれも、それまで誰もが知っていた問題だ。 なぜこんなことが起きるのだろう? その大きな原因が今回は明らかになったと思う。 ジャニー氏の性加害問題は、北公次氏が告発本をベストセラーにした80年代から、多くの人に知られていた。それが今回大問題となったきっかけは、今年3月にBBCがその特集番組を作ったことだ。 では大問題認定の「瞬間」には何が起きたか?マスコミがそれまでの「大した問題ではない」という態度を一斉に翻したのだ。さすがにBBCが取り上げたらもうごまかしようがないと各社が判断した。この瞬間については、もっと語られるべきだ。 このことを誠実に謝罪した東京新聞と日本テレビの双方は、「しょせんは芸能界のスキャンダル」くらいに見なしていたと語っている。(テレビ局については正確には「事務所の味方をしよう」という態度を「事務所を責めよう」に一変させたと言うべきだ)。私たちは反省します 東京新聞はジャニー喜多川氏の性加害問題に向き合えていませんで…

続きを読む

10月の公園は多分ちょうどいい気候

10月の「不適応者の居場所」は、同じく代々木公園でやりたいです。9月はまだ暑さを心配していたのに、今月はいきなり夕と夜の寒さが心配というバカバカしさ。暑さを引っ張りすぎたのだろう。 この先も7~9月まで猛暑が続くようなら、この時期の東京は捨てる決断をするのがいいのだろうな。北海道のような涼しいところに移動(住み込みバイトでも)するだけじゃなく、フィリピンやタイのような「どうせ暑い地域」に仕事道具持参で行くのもいいかもしれない。 いずれにしても、何もできずに部屋のなかから灼熱の窓の外を眺めているだけの東京は捨てる。その決断力ある人間が、幸せを手にするのかも。 とは言え10月の公園は多分ちょうどいい気候で、いるだけで気分良くなると思います。ピクニックやりましょう。 ************************* 日時:10月21日(土)13~17時 場所:代々木公園(噴水池・5本ケヤキそばの図の赤丸のあたり。正確な位置は当日開始前にTwitterで発表)    持ち物:各自の食べ物、飲み物(飲酒可)。手作りの食べ物(ビーガンもあり)は、カンパ制でそこそこあります。やること:シートを敷いてピクニック形式で座って各自勝手に駄弁るだけ。簡単な自己紹介タイムだけはあり。費用:食べ物代のみカンパで賄いたいです。対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。もちろん厳密には決まってません。注意:・参加者へのハラスメントや攻撃などはや…

続きを読む

「自分らしく生きられる社会を」は悪いのだそうだ

「自分らしく生きられる社会を」と意識の高いやつらが言えば言うほど、真の弱者が死に追いやられる。こんな論理が、今かなり広まっているから驚きだ。 「意識の高いやつらが~と言うほど、真の弱者が死に追いやられる」には、すでにたくさんの言い方がある。たとえば「エコ」。そしてこの論はこのシリーズの最新バージョンということになるだろう。 ここでの〈真の弱者〉とは、カネのないキモいオッサンとか、氷河期世代でニートひきこもり、といった人が、何となく想定されているようだ。重度の障害者やホームレスなどが含まれないところが味噌だ。 「自分らしく生きられる社会を」と提唱すると、能力のある人はスポーツ選手やアーティストなどになれるが、能力のない人はそうなれない。能力重視の社会になるのだから(←ここの論理展開に大きな飛躍がある)、自分らしく生きられない人は死にたくなる、という主張がメインのようだ。 ところで、ここで〈真の弱者〉と呼ばれるような人の界隈で自分は生きている。日常的にまわりはそんな人ばかりだし、自分がやっている居場所に来るのも当然そんな人たちだ(もちろん自分だって同じ弱者だが)。 そしてそんな人たちが、「自分らしく生きられる社会」になって死に追いやられるなんてまったく思えないのだ。むしろ江戸時代や明治時代、そして昭和に至っても、みんなが同じような「ちゃんとした」「しっかりした」、そして色々な意味で「強い」人間を強いられている社会のほうがはるかに死にたくなるだろう。「自分らしく弱くていい」「自分ら…

続きを読む