人が最多だったクリスマスの居場所

クリスマスイブに初めて荻窪でやった不適応者の居場所、どうなることかと思ったら、参加者はこれまでで最多だった。55人くらい。今回のスペースは以前より広いと聞いていたのに、印象は大体同じくらい。外が寒いこともあって換気に気をつかった。初めての人も10人くらいいた。男女比は3:1くらいだったか。今回は荻窪だったので、来やすくなった人もいたようだ。そして毎年年末には、特にクリスマスには人が多い。 三重県からわざわざこのために来てくれた人も、そして福岡からも来てくれた人もいた。 香港から日本に移住している人もいて、外国人の参加者は彼が初めてだったのではないか。彼は日本語もうまくて、最近香港からカナダに亡命した活動家のアグネスの話にもなったのだが、彼女に限らず優秀な人が続々と海外に出て行ってしまっているらしい。彼は香港より日本のほうがいいと言っていた。自分は日本の人の生真面目すぎてゆるさがなくて、「みんな」の顔色ばかりうかがっているところがものすごく嫌だ。それに比べれば香港はもっと生きやすそうに見えていた。けれども言論の自由すらあるとは言えない香港の話を聞くと、まだ日本のほうがマシかもなと思えたりした。 そしてこの日はクリスマスイブだったので、いつも参加してくれている男性が手づくりのクッキーをみんなにプレゼントしてくれた(写真)。家に帰ってこれをあらためて見て、心が和んだ。 自分は深く沈んでいた大学生の頃、クリスマスイブの夜に近所のキリスト教会の前で立ちすくんでしまったことがある。外にはクリス…

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「褒められること」の肯定。京王線ジョーカー氏の件、その2

先日ある読書会に出ていた時、一緒に参加していた友人がこんなことを言った。「どうせ死ぬんだと思った人が無差別殺人をするのを、どうすればなくせるんだろう?(大意)」自分は大体こんなふうに答えた。「どうせ死ぬと思ったから人を殺すわけじゃない。余命数ヶ月の宣告をされたがん患者は無差別殺人をしない。あれらの人たちは、ああいうことがしたくてやっていると思う。あれをなくすには彼らが褒められればいい」 これは前回のブログの続きだ。前回書いたのは、京王線ジョーカー氏が首吊りを2度失敗したと証言したことから、「死刑になるためにやった」発言そのものが信用できず、彼のやりたかったことは、あのジョーカーの格好と大騒動そのものだったのだろうということだった。 もうひとつ似たケースとして、東大前無差別殺傷事件を見てみよう。東大志願者のあの犯人は「死刑になって死ぬため」という論法は取らなかった。よく似ているが死刑は通さず、「人を殺すことで罪悪感を背負い、その勢いで自殺するためにやった」という論法を選んだ。(ここまで無茶苦茶な言い分は、社会としても受け入れるべきではない)。 彼の場合も「大学受験の日に東大の前で」犯行を行うことは、その目的と一切関係ない。東大赤門を燃やすことまで計画していたが、赤門も関係ない。わざわざ上京しなくても、住んでいる名古屋で事件を起こせばいいのだ。彼がやりたかったこともやはり、この東大前の大騒動を起こすことだったと思う。 己の存在をないがしろにされ続けた人のなかからは(自らをないがしろ…

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今年最後の居場所はクリスマスイブに

今年最後の「不適応者の居場所」は、クリスマスイブの日にやりたいです。そして会場は前から狙っていた、初めての荻窪の貸会議室で。去年もクリスマスイブにやりましたが、この日はなぜか貸しスペースが空いている。このスペースはいつもは先々まで埋まっているのに、この日だけは空いてました。この日ってやっぱり、いい年した大人が大勢で集まる日じゃないんでしょうね。本当はイブの日じゃないほうがいいのですが、しかたない。 このスペースは記載に間違いがなければ、以前のスペースより広くて、より安い。そして後楽園よりも荻窪は親しみが湧くのではないかと。 ちなみに自分は場所には物理的な距離の他に、心理的距離というのがあると思っていて、例えば行き慣れた場所は、実際の距離よりも近く感じる。後楽園の会場付近は決して交通の便が悪くはないけれども、まわりはオフィスで普段用もない人が行くところではない。ついでに行きたい店もなく、心理的距離が遠いと思う。それに比べて荻窪駅はJRも通っているし、駅前には商店街がある普通の街。後楽園よりは不適応者に似合う。というわけで初めての場所なので不安もあるが、荻窪でどうなるか見てみたい。また後楽園に戻ると思うけど。***************************日時:12月24日(日)14~18時  場所:荻窪駅近くの貸会議室PSP (駅南口から徒歩5分。杉並区荻窪五丁目15-7 白凰ビル 4階 401<図の赤印。Googleマップでは「貸会議室アニノベーション」となっている>)   床に布を一…

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