新緑がよかった居場所、オープンマイクなど

4月の不適応者の居場所、暑くも寒くもないちょうどいい天気で、来た人も多かった。35人くらいで、久々にシートがいっぱいになり、補助のシートを使った。男女比は3:1。しかしやはり外でやると、屋内ほどには多くはならない。お金もかからないし気持ちもいいと思うのだが、なぜかわかる人は教えてください。見られるからかな(実際には見る人なんかいないけど)。 公園の広場は若葉色一色だった。ピクニックする人もいっぱいいて、一番いい季節だと思った。来月にはもっと深い緑になってしまっているだろう。 この日は、居場所のようなスペースを使ってオープンマイクのイベントをやっている人から話を聞けた。オープンマイクというのは、基本的にはその会場にあるマイクを使って何をやってもいいというイベント。いま日本でオープンマイクと言えば、音楽系になると思う。有料の場合も無料の場合もある。自分がよく知っているライブスペースでも、週1回くらいオープンマイクをやっていて、自分も何度か観に行った。そういうつながりづくりもあり得る。 今日本には、音楽(歌、演奏、DJなど)でも芝居でも、あるいは文芸・マンガ・絵画作品でも、何かの表現活動をしていて、受け手を欲している人があふれていると思う。自分も『0円で生きる』を書いた頃、音楽をやりたい人と聴きたい人をつなげられれば、会場費だけで無料で音楽が楽しめるではないか、とその手のものを色々と研究していた。自分が時々DJをやらせてもらってるイベントも、民謡を習っている人が歌いに来ていたり、まさに…

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「ありのままじゃ悪いかよ」運動について

「ありのままじゃ悪いかよ」という動きがアメリカを中心にあり、以前からこれについて書きたいと思っていた。 メーガン・トレイナーという人の『オール・アバウト・ザット・ベース』という曲が、10年前に全米8週連続1位の大ヒットになった。この曲は「太っていてもいいでしょ」と歌っていて、ファット・アクセプタンスとかボディ・アクセプタンスとか言われる体型肯定運動のアンセムになって、それを推し進めたという。その話を聞いてグッと来た。インスタで人の体型を見て心を病む若者の問題が深刻ななか、こんな新人のデビュー曲をそこまでヒットさせたアメリカのムードにも感心した(「やせた写真加工もやめよう」との歌詞もある)。 Meghan Trainor - All About That Bass (Japan Subtitled Version) この曲のメッセージを「セルフ・アクセプタンス(自己受容)」と書いている記事もあった。こうしたムーブメントは様々なテーマに及んでいて、それらをまとめた何かいい言い方はないかと思っていたので、その言葉は頭に残った。 マイノリティの肯定という動きは以前からある。例えば、アカデミー賞を東アジア系の作品、役者に受賞させるようになって何年か経つが、これは少数人種についての動きだ。性的マイノリティについては言うまでもない。メーガン・ジー・スタリオンのように、黒人女性や性的に奔放な女性を元気づけようとする女性ラッパーも多い。ただし、それだけではない。 例えばマイノリティとは関係なく…

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4月の居場所も公園で

寒い時には、生きづらさの最大の原因は気温だと言っていたけれども、気候がよくなってもやっぱり幸せな気持ちになるわけではない。さすがにこの年になると、単に原因がなくなればうつや不安もなくなるわけではないとわかってくる。常に何かしら感じてしまうのだと。 けれども春になれば、冬にはなかった気持ちよさへの入口もそこここに現れている。暖かい日に吹いている風とか。そうしたものを利用することで、うつや不安は軽くすることができる。 というわけで5月もまた、スカッとする公園で居場所をやりたいです。 ************************日時:4月27日(土)14~18時(雨天なら翌日に延期)場所:代々木公園中央広場の噴水池寄り。図の赤丸のあたり。当日開始前にTwitterで発表する正確な位置を見てください。ここから少し離れることもあります)  持ち物:各自の食べ物、飲み物(飲酒可)。手作りの食べ物(ビーガンもあり)は、カンパ制でそこそこあります。やること:シートを敷いてピクニック形式で座って各自勝手に駄弁るだけ。簡単な自己紹介タイムだけはあり。費用:食べ物代のみカンパで賄いたいです(1~1・5万くらい?)。対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。もちろん厳密には決まってません。 注意:・参加者へのハラスメントや攻撃などはやめてください。抑えられない人の参加はできません。支援活動ではないので、参加者が相手の気持ちを思いやれないと…

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『週刊金曜日』が去年の『完全自殺マニュアル』批判記事を批判

去年の6月に共同通信社が地方紙に配信した『完全自殺マニュアル』に批判的だった記事を、『週刊金曜日』が問題ありと取り上げてくれた。元記事については、こちらのブログ記事を参照のこと。 今出ている3月29日号で「本は自殺を助長したのか」というタイトルで細部にわたりライターの長岡さんが、識者に話を聞きながら検証してくれている。もちろん長岡さんの文章もコメントも、この記事に批判的なものばかり。 そしてこれに関してインタビューもしていただき、それが掲載されている。そのタイトルが「生きていこう提唱した本だった」となっているけれども、それは自分が話した内容とは違う。言っていることのメインは以前反論のブログに書いたのと同じこと、つまりこの記事が非常に印象操作的であるということだ。 ぜひ読んでみてください。

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