気候が絶妙だった5月の居場所
5月の不適応者の居場所には40人くらいの人が集まった。暑さを警戒して日の当たらない林の中にしたら、暑くも寒くもないちょうどいい気候だったので、やや肌寒かったくらい。広島から久々に、この居場所のために来てくださった方もいた。
ステージ4の肺がんで5年生存率が30パーセントの治療を受けた、自分よりもはるかに若い方から話が聞けた(承諾をもらって書いています)。死を考えるうえで、死なれる側としてでなく死ぬ側として考えると話されていたのが興味深かった。すべての話が興味深い。そして死に直面してあの世や死後の生を信じるようになるものか、と尋ねたところ、彼の場合そういうことはないそうだ。とても興味深かったので「その考えをブログに書いて本にしたらどうですか」などと言ったが、これも人に死なれる側の考えにすぎないなと思った。
ボルネオ島の森の部族の集落に、2週間滞在していた方の話も面白かった。まだ個人主義がほとんどない社会集団の話。物は大体共有で、あまり争いも起きないとか。いじめ的なことがひどいのではないかと聞くと、例えば親子でけんかをしていると大勢がまわりに見に来るので、悲惨な結果になりそうもないとか。自分は人間の歴史はさかのぼるほど、攻撃やハラスメント的なものはひどくなる一方だと考えているけれども(一時期は違う考えになりそうになったが、やはりこれでいいと思いなおした)、この話ももちろんとても参考になった。
森のなかで道に迷った時に、森の精霊(だったかな?)のせいということになり、祈らされたとか。同…