雑誌『オルタ』で連載を始めた

オルタ 08年7・8月号.jpgマルコスとEZLN.jpg「いまわれわれは宣言する。もうたくさんだ。」
 
――サパティスタ民族解放軍(EZLN)の「ラカンドン密林宣言」より



由緒あるオルタ・グローバリゼーション雑誌『オルタ』(アジア太平洋資料センター<PARC>刊)で、連載を始めた。

PARCホームページ 『オルタ』について http://www.parc-jp.org/alter/index.html


連載のタイトルは、「もうたくさんだ! Ya Basta!」にした。
連載の1回目は、『完全自殺マニュアル』を書いた動機や時代的・個人的背景、今のフリーター・労働問題、そして”素人の乱”の話などを通して、今時の「自由」や「安定」や「生存」について書いている。
この連載では、今ある経済の仕組みを「敵」と見なして、その術中にはまらない、生き物としてより当たり前な生き方を模索できればと思っている。

ちなみに連載タイトルの「もうたくさんだ! Ya Basta!」は、94年にメキシコで北米自由貿易協定(NAFTA)に対して決起したアメリカ先住民の革命軍・サパティスタ民族解放軍(EZLN)が、それに先がけて発表した「ラカンドン密林宣言」の冒頭の言葉から取った。
この決起は、新自由主義(ネオリベラル)グローバリゼーションに対する世界で初めての反乱だった。

我々は、経済界や大企業の思惑に翻弄されながら生きることなど、もうたくさんなのだ。


図左は、副司令官マルコスとEZLN。

参考文献:『もう、たくさんだ! メキシコ先住民蜂起の記録1』 (サパティスタ民族解放軍著、太田昌国・小林致広訳、現代企画室刊)