朝日新聞の1面に出ている

自殺率と完全失業率の推移.jpg「灰色たちは勝利を望む。至急、虹を送られたし」
           ──マルコスEZLN副司令官(註)

告知ばかりになるが、今出ている『朝日新聞』(12月16日夕刊)での連載「ニッポン人脈記」に、主に“自殺”に関する自分の取材記事が出ている。

15年くらい前によく言っていた、「苦しくても我慢して生きろ、なんて冗談じゃない」的な意見から、最近デモに行ったり畑をやったりしながら、この経済の仕組みに反対していることなどが、(受験のエピソードなど、多くの細かな事実誤認とともに)書かれている。


経済的には世界でも屈指の豊かさを誇るはずのこの国で、なぜ普通に生きているだけで死にたくなるほど苦しいのかは、本当に謎だ。もちろん今の時代について言えば、それだけが原因だとは言わないが、大きな部分がこの経済の仕組み(誤解を恐れずに言うなら「資本主義」)のせいだと思っている。

(註)『貧困と不正を生む資本主義を潰せ──企業によるグローバル化の悪を糾弾する人々の記録』(いいタイトルだ) ナオミ・クライン、はまの出版、より。念のため、EZLNとはサパティスタ民族解放軍の略。
関連日記:経済のせいで自殺が増える時代
図は死亡自殺率と完全失業率の推移のグラフ。98年以降の自殺者3万人時代になってから、日本の自殺率と完全失業率の相関の高さが指摘されるようになってきた。仕事を失ったら生きていけないのだとしたら、生き物としてなんとマズイ、雇う側にとってはなんと都合のいい状態なのか。

追記:と言っている間にも、COP15が開かれているコペンハーゲンでは、グリーン・キャピタリズム(エコを装ってカネ儲けをしようとする資本主義)に対して文句を言いまくるエコロジストやアナキストたちが、一緒になって盛り上がっている。⇒イルコモンズのふた。▼[COP15] ほんとうのニュースは  Irregular Rhythm Asylum Blog COP-enhagen