渦中の宮下公園でシンポジウムをした

準備中の宮下公園シンポジウム会場.jpg昨日の“宮下公園ナイキ化問題ドキュメンタリー”の上映会&シンポジウムは、なんと渦中の宮下公園に80人もの人を集めて行なわれた。シンポジウムでは事情があって、あまり思ったことが言えなかったけれども、言ったことのなかから、念のためにあまりにも基本的なことをひとつ。


公園が公共(皆)のものであるということは、その命名権も我々皆が持っている。本来なら名前も公募するなりして、皆が決めるのが筋だ(百歩譲っても、選挙で選んだ代理人が、民意を汲みながら決めるべきだ)。ましてや公園をどういうものにするか、に至っては言うまでもない。それをどこかの企業に勝手に売る、任せるなんていうナメた真似を許してはならんのだ。


そんな当たり前のことを忘れてしまうほど、我々は“民主主義”から遠ざけられてしまっている。



それから言えなかったことだが、今回のアーティスト・イン・レジデンスは素晴らい試みだった。一言では言い尽くせないが、公園はカネで企業にやってもらわなくても、自分たちの手でこんなによくできるのだ、ということを実際に示すこと(=自律的な空間作り)が、(結果的にかもしれないが)力ずくの公園封鎖に対するブロック(=直接行動)にもなったというウルトラC級の技だ、と勝手に思っている。

展示期間は終わってしまったけれども、この作品というか空間はまだしばらくは見れるので、ぜひ。


成功してしまった表参道ナイキショップ前・ファッションショーの様子は、⇒A.I.R iyashita Park

この公園に野菜の種を蒔くというプロジェクトも勝手に考えている。


関連日記:宮下公園のナイキ公園化に当然反対する


写真は準備中の会場(A.I.RMiyashita Park HP より)