今年も最大のサウンドデモ、自由と生存のメーデーの季節がきた。自分も「棄民」の一人として参加しようと思う。 ⇒自由と生存のメーデー2010 (「私たちが棄民である」の呼びかけ文がいい)
選挙で自分たちの意見を社会に反映できない時、人びとは何をするのか?
軍事政権下のビルマでは、07年に僧侶の始めた抗議の行進に、自然発生的に一般人が加わり、10万人の巨大なデモと集会に発展した。『ビルマVJ』という映画では、VJ(ビデオ・ジャーナリスト)によって命がけで撮られたその奇跡的な光景(と弾圧の様子)が見れる。 ⇒『ビルマVJ──消された革命』HP
場所や時代が違っても、結局人は一様にこういう行動に出るものらしい。
日本に米軍基地があるのも(註1)、原発がどんどん作られるのも(註2)、地デジ移行も、煙草への増税と喫煙の過剰規制も、高尾山への圏央道トンネル工事も(註3)、自転車の撤去の広がりと2000円の撤去料支払いも、ドラッグへの重罰主義も、有害図書規制も、もちろん宮下公園のナイキ化も(註4)、どれもこれもおかしいことばかりだ。
今や「反対すること」自体に、「ああいうのは、ちょっとなー」などと違和感を持って躊躇している場合じゃないのだ。そういう”躊躇”を嫌というほどやってきた結果が、この有様なのだから。
(註1)1万5000人移設反対 普天間代替 徳之島 住民半数集結(沖縄タイムス)
4月24日には新宿で基地反対デモが行なわれる。⇒沖縄を踏みにじるな! 新宿緊急デモ
ちなみに、普天間基地移設についてはこんな発言も。
「辺野古の沖合に移転などというのは、砂利屋を儲けさせようという裏の事情があるわけですよ(笑)。あなたたち(マスコミ)も全部知っていて書かないだけの話です。」(亀井静香・国民新党代表、『週刊金曜日』4月16日号より) 土建国家に生きる我々は、「工事」に反対する必要がありすぎて疲れる。
(註2)山口県・上関原発の建設予定地・田ノ浦では、座り込みつつ反対を続ける祝島島民を退かせて、中国電力が工事を始めようとしている。⇒Radio Active(その写真が多数掲載されている)
(註3)エコアクション虔十の会HP に詳しい
(註4)宮下公園の整備計画 今月予定も 依然着工できず(東京新聞 。ただしこの記事には、計画が非民主的に決まった経緯が書かれていないので、反対している側が、何か無茶な抗議をしているかのように見えてしまうが。)
また、代々木公園のアースデイには、宮下公園ナイキ化反対ブースも登場した。⇒A.I.R
追記:5月1日、高円寺ではバンドも出るメーデー・デモが行なわれる。無料。