2010年05月17日

宮下公園ナイキ化がアメリカ、フランスで問題化!( 追記あり)

ゲットーガーデン 1宮下公園ナイキ化問題が、アメリカの大手放送局CNNとフランス最大のニュース通信社AFPで取り上げられた。

How the homeless are fighting Nike in Shibuya's Miyashita Park (CNN)
渋谷ナイキパーク計画、反対運動で立ち往生 東京(AFP)


CNNの報道では、ナイキ側の代表として水上陽子氏が(ついに!)、渋谷区議会側からはナイキパーク化の主導者としてハセベケン(長谷部健)氏がコメントしている。以前にも書いたとおり、このふたりは『ソトコト』2005年の対談で、ナイキの靴をバックに(長谷部氏はナイキの靴を手に持って)写真に写っている間柄だ。この計画は、一体誰の意向で決まったのか?

ナイキの企業哲学、そのスタイルのクールさに ハセベケンも学ぶところ、いっぱいあり! 

水上陽子 ハセベケン (一番下の写真に注目)


そんなプロセスで決めたことを、ナイキは「企業の社会的責任(CSR、あるいは社会貢献)活動」と主張している(AFPの記事を参照)。少なくとも、ネーミング・ライツの買い取りを「社会貢献」と位置づける企業は前代未聞だ。公園を、自社の顧客ばかりが喜ぶような施設に作り変えて「社会貢献」とする神経についても、言うまでもない(スケートボード場とクライミング・ウォールの恩恵ゲットーガーデン 2にあずかれる人がどれだけいるというのか?)。

企業に売ってしまったら、どうしたって企業の利益に沿ったものになってしまう。公共(皆)の公園を民意も汲まずに、一企業に売り払うのはおかしい、「共有のもの(コモンズ)」というのはとんでもなく大事なものなのだ、というのが相変わらずの自分の考えだ。

この大企業のやりたい放題な現状に、少しでもいいから疑問を持つべきだ。
我々は大企業と行政がやることを、黙って
見物させられている観客なんかじゃない。ほとんど忘れかけているが、「主役」は我々なのだ。
宮下公園では、監視行動と、公園を企業になど頼らずにいいものにしていこうとする様々な試みが、誰にでもアクセスできるように注意を払いつつ、続いている。ハッキリ言って大盛況である。
⇒ A.I.R  守る会

この反対行動の意義については、⇒ イルコモンズのふた。

渋谷区には、スケートボード場をどこか他の場所に設置できないかどうかも含めて、ナイキには勇気ある撤退を、再検討してほしい。


ゲットーガーデン 3参考日記:ナイキは説明会に来なかった(の追記2)

写真は、公園の緑化をささやかに推進中の「宮下ゲットーガーデン」。フェンス外の死んだスペースを有効活用して、様々な人が訪れてはゴミを取り除き、耕し、種を蒔き、収穫し、そしてデコレーションを施している。今あるのは、ペパーミント、コリアンダー、シソ、三つ葉、葉ネギ、かきちしゃ、べんり菜、ラディッシュ、春菊、トウモロコシ、菜の花、等々。イチゴは苗作りを怠り前途多難。西洋石竹とバジルは芽が出ず、代わりに蒔いたるこう草とマツバボタンに薄く期待。まだスペースは余っていて、誰でも参加できます。秋蒔き種だったために、いきなり花が咲いて失敗したほうれん草を収穫して、別のものを蒔いてもいいかも。

追記:イギリスの公共放送局BBCでも、ニュースとして取り上げられた。ナイキはここでも、「社会的責任活動」だと言い張っているが、野宿者を追い出すことを「社会貢献」と呼ぶのは、日本ではどうだか知らないが、ヨーロッパでは通用しない。それにしても日本の大手メディアは、この件を報道しない。
Nike park hits problems in Japan (BBC)

posted by 鶴見済 at 14:59| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする