2010年07月06日

ヨーロッパとラテン・アメリカの反資本主義事情を聞くイベントやります!(追記あり)

zapatista2.jpg「私は、いまの世の中、こりゃあ、もう一揆か革命しかないとフツウに思う。どこの国へいっても、超金持ちがいて、超貧乏人がいる。金持ちは貧乏人からあらゆる権利を「合法的」に奪って豪邸に暮らしている。貧乏人は100円以下の金でギリギリ以下で暮らしている。「先進国」の貧乏人たちも長時間労働な上、安月給で豚小屋みたいな部屋の中で暮らしている。
もう、これ以上、貧乏人は我慢する必要はないと思う。貧乏人たちは、金持ちから奪われたモノをすべて取り返すしかないと思う。
これは、米国や大国の企業に土地を盗られて貧困から抜け出せないグアテマラの先住民や農民たち(革命前)、先住民の尊厳や自分たちの土地を取り返すために武器をとって自治区をつくっているサパティスタ民族解放軍(革命中)、みんな貧乏だけど最低限の衣食住を守り、とことん分け合うシステムを作ろうとするキューバ(革命後)を見てきて、そう感じる。


もう、政府とか大企業とか選挙とか、誰かの手にすべて任すのはやめて、自分たちのことは自分たちでやってくしかないと思う。やり方は無数にあるわけだし、これは、もう勝手に耕すしかない!文字通り、DO IT YOURSELF、手前でやれ!」 
──志賀直輝(ハードコア・バックパッカー)(註1)

 

reclaim the streets 97.jpg自分が適当にやっている“アンチ・キャピタリズム・カフェ”というイベントで、ハードコア・バックパッカーでアナキストの志賀直輝さんのヨーロッパとラテン・アメリカの旅の報告会をさせてもらうことになった。

ヨーロッパでのリクレイム・ザ・ストリート(註2)とスクウォット・ハウスでの体験談、キューバ(註3)やメキシコのサパティスタ自治区(註4)を訪れた時の話を、写真を見ながら聞かせてもらおうと思う。どれも貴重な体験なので、皆で質問などしながら聞こう!

“アンチ・キャピタリズム・カフェ”というのは、「金儲けが第一」「とにかく経済成長」なこの世界に反対しつつ、それとは別の世界を、自分たちの手で勝手に生きるためのイベントとして始めたものだが(註5)、まさにその通りの内容になると思う。


このイベントで言おうとしているのは、「生きるために、会社で正社員として一生雇え」といった要求とはまるで違う。もちろんそういう主張も、今はもっとなければいけないと思う。けれども、そういう生き方が死にたくなるほど辛い人だって、(自分も含めて)たくさんいるのだ(皆が会社のために生きる社会で、人々がまったく幸福でなかったことを、自分の世代はよく知っている)。別に「遊んで生きたい」と言っているわけでもない。
そんな人でも普通に生きられる場所が、この社会のなかにあるべきなのだ。ヨーロッパやラテン・アメリカには、そんな場所を社会としても認めていこうとする空気がある。
それをぜひ見に来て下さい。「サパティスタ」とか「リクレイム〜」なんて全然知らなくても、十分に楽しめます。

 

キューバを耕す志賀さん.jpgンチ・キャピタリズム・カフェ#2

日時:7月17日(土) 19:30〜    

場所:高円寺 素人の乱12号店(註6)

内容:志賀直輝さんの、リクレイム・ザ・ストリート、ヨーロッパ・スクウォット・ハウス、キューバ、サパティスタ自治区体験話。

司会:鶴見済
料金:カンパ300円から(おカネがない人は結構です)。できれば、ワンドリンク・オーダーも。食べ物も用意する予定です。


(註1)志賀さんのブログ「World advance」より。志賀さんについては、このブログを参照。

(註2)「リクレイム・ザ・ストリート(RTS)」とは、90年代半ばからヨーロッパで始まった、自動車社会に反対する路上解放運動+路上パーティー。レイヴ・ムーブメントの流れを汲んでいる。参考:ドイツ ケルンのリクレイム・ザ・ストリートにゆこうWorld advance) ▼反乱のレッスン (イルコモンズのふた。RTSの解説と映像あり)

(註3)参考:勝手に耕せ! そうだキューバへゆこうWorld advance

(註4)参考:サパティスタへゆこう サパティスタ自治区で遊ぼう!World advance

メキシコ先住民のサパティスタ民族解放軍(EZLN)が特別なのは、一応革命軍でありながら武力で権力を取ろうともせず、自分たちの自治区を作って、伝統的な知恵を生かしながら、勝手に生きていることだ。サパティスタを支持するミュージシャンには、マヌ・チャオ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなどがいる。⇒マヌ・チャオ「マルコスの声明」(YouTube)
(註5)1回目は、下北沢・気流舎でこのようなイベントを開催 ⇒対抗文化専門古書 気流舎ブログ

(註6)高円寺・素人の乱や今の宮下公園は、こうした自治区に近いように思う。

素人の乱12号店ではサパティスタ・グッズの販売もしている)
関連日記:誰にでもわかる資本主義の定義

写真上はサパティスタの人々だが、当然のことながら日常生活では至って平穏で、覆面もしていない。中は、音楽誌『mixmag』の表紙にもなった97年、ロンドン・トラファルガー広場でのRTS。この頃は自分も、レイヴパーティーだと思っていた。下はキューバを耕す志賀さん。

(追記)イベントはおかげ様で大盛況でした。どうもありがとうございました。入れなかった方、どうもすみません。どこの報告も面白かったですが、サパティスタ自治区の静かさは、印象に残りました。ああいう静かさを、「つまらなそう」ではなく「いい」と思えることが大事なんだろうなと。

posted by 鶴見済 at 01:39| 日記 | 更新情報をチェックする