2010年08月24日

なぜ我々はアメリカに怒れないのか?

反基地デモ.bmp今年の原爆の日に思ったのは、「そういえば、落としたアメリカに文句を言ってないな」ということだった。

日本があまりにも悪かったので、他の国を責めるわけにもいかないという事情はあるにしても、我々はアメリカに怒るというメンタリティを奪われすぎていないか?

今も続くアメリカの経済的な侵略に、農業や商店街を壊されながら、ここまで黙っていることはないし、米軍基地や思いやり予算などという、本来なら到底受け入れがたいものを、我慢している必要は世界の米軍基地.pngなおさらない(註)。

金曜日には、また沖縄の米軍基地に反対するデモがある。基地問題で首相が退陣してから、まだ3ヶ月もたっていない。

8/27 沖縄に基地はいらない!日米安保もいらない!新宿ど真ん中デモ


19〜20世紀にかけて史上最大の植民地帝国を築いたイギリスには、本当はあれほど広大な地域を支配できるほどの力などなかった。普通に各植民地が抵抗していれば、抑えきれるほどの軍事力などあるわけがないのだ。

けれども、ひとつには現地で西欧教育を受けた行政官を育成して、植民地支配に逆らわない行政組織を作りあげたこと、もうひとつには、現地の伝統的な権力者がいる場合には、それを温存して活用したことによって、統治のコストを下げ、日の沈まぬ大英帝国を維持した。

米軍駐留経費の受け入れ国負担.gif戦後の日本でも、アメリカによって、それに近いことが行なわれているかもしれない。アメリカはアジアの他の国でも、傀儡政権作りに熱心だったわけだから。
(註)思いやり予算は、この国が勝手にくれてやっているものだが。

関連日記:アメリカに侵略されている 
図中は、世界の米軍基地。下は、各国の米軍駐留経費の負担額。日本は圧倒的な世界一である(2002年)

posted by 鶴見済 at 19:15| 人間界の政治 | 更新情報をチェックする