2011年05月12日

日本の反核運動は女性たちが始めた

署名をまとめる女性たち.jpg●日本で反核運動を起こしたのは、「仕方がない」と諦めている夫を軽蔑する女性たちだった。54年の第五福竜丸の被爆を受けて、新聞の投書欄でつながった東京の主婦たちが、「名前を集めて何になる」と言う男たちに「黙っているよりはるかに効果があります」と言い返しながら、3000万人の署名を集めたのだ。これが、55年の第一回原水爆禁止世界大会につながり(この時、世界では6億人もの署名が集まった)、段階的な核実験の禁止につながっていく。

この頃日本の反核運動は、世界をリードしていた。そしてこれに対抗したのが、正力松太郎─読売新聞ラインの、原子力平和利用=原発推進キャンペーンだったのだ。

この運動を扱ったドキュメンタリーがとてもいい。

母親たちの反核運動〜3000万の署名、大国を揺るがす

「「原爆の灰がいつ何時降ってくるかわからない世の中だもの。なにが起きたって仕方ないよ」。夫は新聞を読みながらそう言う。「原爆をつくることをやめれば」わたしがそう言うと、夫はあきれかえったようにわたしをながめていた。「仕方がない」と言いながら、怒ることも驚くことも忘れている夫の無力な諦めを私は軽蔑した。」(下線引用者)

これが番組でも紹介されている、運動のきっかけになった投書だが、今読んでもなんというリアリティだろうか。これと似たような会話が今、東北と関東のたくさんの夫婦の間で交わされているように思う。「上の言うこと」には絶対に逆らえない会社の仕組みや、逆らわない大量の人々の存在もまた、この社会が硬直する大きな原因になっている。


5・9 渋谷原発やめろデモ.jpg●7日(土)の渋谷・原発やめろデモ!!!!!!の参加者は雨だったのに1万5千人。そして浜岡原発の停止。我々はデモや署名で社会を変える体験を、今している。
集会で中学生アイドル・藤波心の歌う「ふるさと」  
5・7デモの映像集 (イルコモンズのふた)
当日起きた滅茶苦茶な逮捕については、⇒ 弾圧救援会


●この震災・原発事故の大騒動に紛れて、ナイキが作り変えた「みやしたこうえん」(という名前になった)が、予定を大幅に早め、こっそりオープンした。そのオープン日(4月30日)に、園内に小さなシールを貼っただけの人が、何人もの公安警察に囲まれ、押し問答の末、逮捕され連行された(また連行の途中で接触が起き、別の一人も逮捕された)。公安警察は、公園内のいたるところに待機していたのだ。ナイキパークは、我々が予想していたとおりの公園になった。

逮捕の解説映像    救援対策HP

●5月15日(日)の大麻解放サウンドデモと集会のマリファナマーチも、今年は原発をテーマにしている。自分も出て話す。14日(土)、素人の乱12号店の「アトミックカフェを語る夕べ」でも。

マリファナマーチ 2011  放射能は恐くない?アトミック・カフェを語る夕べ

写真上は、杉並区の公民館で署名をまとめる女性たち。下は5・7渋谷のデモ。

posted by 鶴見済 at 12:56| 原発 | 更新情報をチェックする