●農水省がまたしても、遺伝子組替え(GM)作物を認可しようとしている。しかも今回は、世界最大のGM企業であり、悪名の高いモンサント社のナタネ、綿花などを認めようとしてるのだ。21日までパブリックコメントを受け付けているので、文句を言おう。
GM作物とセットで売られる除草剤は、遺伝子操作をしていないすべての植物を枯らすほど強力なものだ。自分がGMに反対する第一の理由は、その除草剤が環境や人体に悪いからだ。
けれども悲しいのは、今進行中の大放射能汚染に比べたら、農薬による汚染は軽いものに感じられることだ。
参考日記:グローバル企業は種も独占する
●原発事故のおかげでわかったことのひとつは、自然界のなかの物質の循環のしかたであり、ヒトが自然界にいかに含まれているかだった。
福島で大気中に出た物質は、風で東京に運ばれ、雨で川や湖に落ち、水道水に混ざって我々の体に入る。牧草につけば、それを食べた牛の乳に混ざり、それをヒトが飲む。川から海に流れれば、それを魚が食べ、それをヒトが食べる。どのくらいの時間に、どのくらいの範囲を物質が巡っているのか、こんなにハッキリわかったことはなかった。
「身土不二」(体と土は別物ではない)という言葉は、地産地消を勧める時によく使われるが、今は「土が汚れれば生物の体も汚れる」という意味で説得力がある。
大体の野菜の9割は水なので(ヒトは7割が水)、水が汚染された場所の野菜は当然汚染されている。ヒトも牛も哺乳類なので、牛乳に混じるものは、ヒトの母乳にも混じる。
嫌になるほどすべてはつながっていて、土や水や空気を痛めつけるのは、自分の体を痛めつけているのと同じだ。
で、あのエコロジー・大ブームはどこに行ったんだ?
(参考)
「メルトスルー」どころじゃない!建屋突き破って地下めり込み(小出裕章氏) 発言映像
「したがって、もはや水をかけようが循環冷却をしようが、「炉心を冷やすことは不可能」だという。さらには、燃料がコンクリートをも突き破り、地下水と接触して、(超高濃度の?)汚染水が海に流れ出すことが懸念されるという。」
飯田哲也氏が推進派の構造を語ったインタビューと文字起こし (脱原発100万人アクション)
「原発輸出で成長なんてできるわけないのに狂ってますよ。あれはただの東芝に儲けさせるためだけの物であってですね」
「日立と三菱は提携しているだけだけど、東芝は6000億円突っ込んでるからそれを取り返さなければいけないのですよ。巨悪は東芝です」
「日本経済のため」というやつに抵抗しないと、我々はぶっ殺されてしまう。
3月12日にはメルトスルーの事態に 福島氏指摘 (IBTimes)
テルルが出ていたことを発表していれば、メルトスルーもバレていた。保安院は「国民に示すという発想がなかった」と言いやがったが、ちゃんと考えてデータを伏せているらしい。今起きていることも、我々は2ヶ月くらい後になって知り、また怒るのだろう。
図は、関係ないが、上がスタジオジブリの屋上に張られた脱原発横断幕。下が日本のカレイ、ヒラメに含まれる放射性セシウム量の変化。核実験の頃よりも今のほうが桁違いに多い。チェルノブイリの頃、少し上がっているのがわかる。