この国で、銀行が一方的に預金者に利子を払わなくなってから、どのくらいたつんだろうか?
この世界でも例のない「超低金利政策(あるいはゼロ金利政策)」に、誰も文句を言わないでいいのか?
もともとこの政策は、バブルの崩壊で破綻寸前になった金融、証券、ゼネコン、不動産業なんかの企業を守るために、90年代前半から取られたんだが、99年には預金利子が実質的にゼロになる「ゼロ金利政策」になった。去年ようやくゼロ金利は解除されたものの、相変わらずの超低金利(ほぼゼロ)政策を国は続けている。
これによる銀行の利益は、つまり本来、一般預金者のというか、主に家計の収入になるはずだったカネは、300兆円を超えてるそうだ。
バブルで失敗した企業の損失を、今も国民が負わされている、と。
そういえば、05年には、銀行が一方的に1000万円以上の元本を保障しなくなった「ペイオフ解禁」なんてのもあったが、怒らなくていいのか?
こういうのがまさに企業中心の政策であって、こういうことをしてるから、国民が貧しくなったんじゃないか?
こういった「改革」をやってきた小泉前首相が、国民に「人気があった」だけでなく、今でも「人気がある」というのは、驚くべきことだ。
“痛み”に耐えるのが好きなんだろうか。
で、今の首相も小泉改革を継承するとか言ってるんだが……。もういいって。