2007年04月06日

健全な青少年の育成と愛国心の教育

99年頃から、この国で有害図書(情報)の規制が強まったが、この時に”口実”にされた「青少年の健全な育成」というのは、今にして思えば、「愛国心の教育」と同じものだったんじゃないか?

99年と言えば、国旗国歌法が制定された年でもあるのだ。

そのわかりやすい例が、同じく99年に都知事になった石原慎太郎の教育活動だ。

 

石原は都知事就任以降、”有害”情報の規制と、都の青少年健全育成条例の書き変えに熱心で、2000年には自著『完全自殺マニュアル』まで、不健全(有害)図書に指定すると発表した。この本が売れることによって、自殺者が増えたなんて事実がそもそもなかったのにもかかわらず、だ。指定だけは、辛うじて瀬戸際で食い止めることができたんだけれども(この時に協力してくれた人たちには、本当に感謝している)。

 

その後、東京都をはじめ、全国でも“有害”情報全般の規制は強まっていき、出版に限らず、若者文化自体が致命的な大打撃を受けて今に至ってると思う。

 

そして、去年はついに教育基本法に「国を愛する態度」が組み込まれて、君が代と日の丸の学校での強制は、石原の都立学校への無理強いを筆頭に、全国的に激しくなっている。由々しい。


さらには、石原慎太郎総指揮による『俺は、君のためにこそ死ににいく』っていう特攻隊を扱った映画まで、来月公開予定で、石原は特攻隊について肯定的なコメントをしている(まだ観れないので、単純に愛国的な内容かどうかはわからないけれども)。

 

参考:『俺は、君のためにこそ死ににいく』公式サイト

http://www.chiran1945.jp/

 

今後も、この傾向を野放しにしておくと、もしかしたら、反愛国的な情報は青少年にとって“有害”“不健全”とされて、規制されるようにまでならないとも限らない。
極めて由々しい。


(関係ないが都知事選に関しては、自分は社会福祉が専門の浅野史郎氏を支持してる。少なくとも、石原慎太郎のような人物が都知事をやっているというのは、それだけでも十分異常なことなのだ)。
posted by 鶴見済 at 13:17| 人間界の政治 | 更新情報をチェックする