2018年03月18日

無料でつながる方法と、縛りのきつい関係を拒否する時代

複数の人があえて集まってやることは、ほとんど助け合いである。

そんなことを『0円に生きる』に書いたが、よく考えればそうなのだ。誰かが誰かを支援などしなくても、例えば孤独感に苛まれている人同士が集まって問題が解消したなら、それはお金も苦労もいらない有意義な助け合いだ。本で紹介した「自助グループ」は、そんな助け合いのひとつの形だ。


ネット上には、〈つなげーと〉、
〈ジモティー〉のメンバー募集版といった同好会のメンバー募集サイトがある。英語で外国人が多いが世界で一番有名なサイトに〈Meetup〉がある。こうやって集まることも、やはり助け合いなのだ。

欲を言えばもっと、日頃からつながりがなくて困っている人向けの集まりが増えてほしいところだが。



今の日本では、こうした
新しいつながりを作ることが極めて重要だ。それには深い理由がある。

以前から、昭和の時代には珍しかった、あるいは少なかった新しい生き方として、次のようなものがあるなと思っていた。

労働週4以下、フリーランス、ニート、不登校、ひきこもり、生涯独身、未婚同棲男女、子なし夫婦、シングルマザー、養子縁組親子、そして同性愛。まだ行きわたっているとは言えないが、アメリカなどでは広まっているポリアモリー(公認複数恋愛)も。


これらはすべて、戦後ほとんどの人が押し込められていた「学校」「会社(職場)」「家庭」という三つの領域から、あるいは「男女が結婚して子供を作り、男は終身雇用」という縛りのきつい人生から外れていることに気づく。晩婚化や離婚の増加も同じ傾向の一部だろう。


021z4.jpgこうした新しい生き方に向かった人は、まだまだ社会から「真っ当」と見なされるには至っておらず、昭和の典型的な生き方よりははるかに低く見られる。

親子連れやスーツを着た人、高齢者は警察の職務質問を受けそうになく、そうでない人は受けやすい。


夫婦のみの世帯数は今や夫婦+子供の世帯数に迫る勢いで、独身世帯を含めれば、子供のいない世帯数は
平成に入って、夫婦+子供世帯数を追い越し、今でははるかに上回っている

「一人暮らし世帯」は「夫婦と子供から成る世帯」を追い越越すか?(統計局)

それでも、まだまだ子供のいない世帯が、それほどに社会から認められているとは言いがたい。


こうした縛りのゆるい新しい生き方は、これからどんどん増えていくはずだ。なぜなら、学校・会社・家庭の三領域に長い間閉じ込められていたことが異常だったのだから。それは世界的に見ても特異な現象だったのだ。今では、よく全員がこんなものを我慢していたなと思えるほどだ。

現在の人間関係は、数百年という長いスパンで見ても、地縁、親子、男女関係など、どれをとっても縛りを緩くする方向に向かう途上にある。


だからこそ、つながりをなくした状態に不本意に落ち込まないように(本意ならばそのままでいいが)、新しいつながり方、つまり助け合い方の道筋をつけておくべきだ。

オルタナティブな者たちが、早く社会から「真っ当」と認められるためにも。

※グラフは統計局HPのものだが、ピンボケしてしまうのでクリックして見て
ください。

posted by 鶴見済 at 11:15| Comment(0) | 0円で生きる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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