兄弟姉妹間での嫌がらせや暴力について、あまり話題になることがない。
親子や夫婦間の暴力や虐待は頻繁にニュースになり、取り締まる法律もある。けれども兄弟姉妹間についての法律はない。
むしろ、親子や夫婦間よりも頻繁で、根深くなるのではないかと思えるが。互いに子供、あるいは若者なのだから。
むしろ、親子や夫婦間よりも頻繁で、根深くなるのではないかと思えるが。互いに子供、あるいは若者なのだから。
兄弟姉妹の喧嘩について少し調べただけでも、「仲がいい証拠」「親が介入しなくていい」といったアドバイスばかり出てくるのだ。「取っ組み合いの喧嘩をしていても放っておけ」とまで言われている。
喧嘩は仲が悪い証拠だと思うが、その逆とは恐れ入る。
そしてそのプラスの面として、「手加減を学べる大切なもの」という説がよく付いてくる。
それは何か実証的な根拠のある説なのだろうか？ 学ぶどころか、体格がよくなるにつれて暴力がエスカレートする傾向もあると思うのだが。暴力は親が使おうが、子供どうしだろうが、よくないものじゃないのか？
「親がジャッジしてはいけない」もよく出てくる。「喧嘩両成敗」という悪しき慣習はこのへんから来るのだろう。
兄弟喧嘩が子供を成長させるって本当!? （これはその一例）
すべてがおかしい。と言うより、正直言って腹立たしい。
兄弟姉妹は年の差もあるし、まったく対等であるはずがない。体格の違う者どうしが、ハンデもなくボクシングをやっているようなものではないか。
反論など無限に出てきてしまう。
子供がいないので、自分の体験や、知り合いなどから聞いた話しか参考にできない。
ただ「喧嘩」などと、まるで対等な何かであるように言われているのもおかしいのだ。
体力や気力に勝っている、最終的に有利な側が大元の加害者であるケースがほとんどなのではないか？
自分もこうした被害を受けていた。
そんなに軽くはない。
その兄弟とはもう何十年も絶交している。
「家族は素晴らしい」などと聞くと、そんな家族もいるのだろうな、くらいに思っている。
少なくとも自分が子供の頃は、２人の兄弟姉妹が一番多く、親も暴力的なのが割と普通だったので、兄弟姉妹間の暴力や嫌がらせなど珍しくなかったと思う。
これまでにもよく聞いた話だ。
向かいの家の兄弟は、うちよりひどかった。一方的な加害だった。
こうしたことを語るのには、慎重にならざるを得ない。
自分の弱い面を明かせば、なめてかかってくる人間がいたりして、何かと不利になるからだ。
いずれにせよ、こんなアドバイスは自分が子供の頃、昭和の時代に言われていたことそのままだ。
学校でのいじめは「たかが子供の喧嘩」扱いをするのをやめたのに、家庭ではまだ残っているわけだ。
「喧嘩は止めてやれ」と思う。一方的な加害の可能性があるから。
そして「被害者を助けろ」と思う。「喧嘩両成敗」などとくだらないことを言っていないで。
また、なぜ「兄弟喧嘩はいいものだ」になってしまうのか？ なぜ、もっと普通に考えられないのか？ そこも大事だ。
家族は、子供は、素晴らしいものだ、という、この社会にまかり通っている「性善説的な人間観」が、悪い面を覆い隠してしまうのではないかと見ている。
が、これはまた後で。
この記事へのコメント
テト
兄弟姉妹は美しいものではないと思うので、私は子供を一人っ子にし愛情を100%そそぎ可愛がっています。姉の子供は男の子２人。兄の方が弟を攻撃してる姿をよく見てしまい、心が痛くてしょうがないです。
その場では取り繕っても、家庭には口出しできない。
密かに兄の方を私は嫌っています
くまちゃん
今、中年ですが、うーん、兄弟の関係性は悪くはないです。
悪くはないけど、付き合いたいとは思わない笑
んで、それとなく距離を広ーく置いてたんだけど、
先日、『会いたいから！』って言われて（異性の兄弟です）
内心ビックリしちゃって。会いたいって普通言わないでしょだって。
だから、あれですよあれ。所謂いじめた側はその自覚もないし忘れてるけど、された側はずっと覚えてるっていうあれ。
いやほんとーにびっくりして。
全然認識が違うんだぁって。
ん、まぁ。会いたいって言われたからって、もう信頼は半分くらいだけどね。もう大人なんで、言いたいことは言いますよ。