緊急事態宣言によってさらに厳しい外出自粛が求められているので、そんななかでもできる心の健康を維持するための対策を挙げてみる。
どこかに通わない自宅生活数十年の自分が大事だと思うものを。
もちろん誰にでも当てはまるわけではない。
●散歩・ジョギング・サイクリング
いきなり外出じゃないかと思われるかもしれないが、不要不急の外出とはこういうものを指しているわけではない。それを知らずに、この期間中まったく部屋から出ない人がいるのではないかと、逆に心配になる。
欧米でさえ、個人が自宅近くでやる運動は認めている。犬の散歩を含める国もあるし、感染者の多いアメリカでもサイクリングを認めている。
その点日本では、心や体の健康について国や自治体は重視していないので、言及されることも少ない。
下手に店になんか行くより、十分に人との距離を取って散歩して帰って来るほうが、感染を止めるためにはずっと有効だ。
自粛期間に限らず、心の健康のために一番大事なのは「外に出ること」だと思っている。
外に出た瞬間にふっと感じる何か違う肌触り、あれは大きなものなのだ。特に今は季節がいいので有効。
●植物の世話をする
ペットがいる人はこの時期もっといいだろうなと思う。
ちまちまと葉や土をいじっていると、心が落ち着く。
花が咲き始めた時期なので、野草などの花を問題のない範囲で採ってきて飾るのもいい。
ストレス発散には、手や体を使うのがいいのではないか。
「考え」で辛くなったら、別の「考え」でどうにかするのもいいが、他の感覚に意識を向けて「考え」のレベルを下げるのも手だ。
●体操・ストレッチ・ツボ押し
部屋のなかでもできる運動。やり方は検索すればいくらでも出てきて、しっかりやれば結構疲れるくらいの運動にもなる。
脳ではなく、身体のほうを使うことは、ストレスの解消にとてもいい。
自分で体のツボを押してみるのもいい。
自分には頭だけではなく、体が付いているのだと思い出すことが大事。
●音楽
これこそ人それぞれで、一般的なお薦めは難しいが、自分が気楽になれる曲を適当に挙げておきたい。
不安に集中しない、思いつめない、適度に気を散らす、いい加減でいいやと思う、笑ってしまう、シリアスモードから離れる、そんなところが楽になるポイントなのではないか。
ただ、音楽、映画、ネットで見られるもの全般、本など、頭を使うだけのものは、この時期あまり薦めたいとは思わないのだが。
『Que Sera Sera』(Bria Skonberg) ジャズ調カバー。歌詞がいい。
『The Joker』(Steve Miller Band) アメリカ西海岸のイージーなロック。歌詞も軽い。
『Lady 』(T.Rex) 肩の力が抜けるブギー・ロック
『Silly Games』(Janet kay) ちゃらいレゲエの名曲
『黙って俺について来い』(クレージー・キャッツ)歌詞がいい
『恋の汽車ポッポ 第二部』(大滝詠一)のんきな気分になる
ちなみに「なるようになるさ」と、本当にでたらめな人が言うのと、シリアスすぎてきつくなっている人が言うのとでは、まったく意味が異なるので、念のため。
●料理
下ごしらえに時間がかかってやる気が出ないものなど、この時期にやり慣れておくのも手。
冷蔵庫や引き出しの中に残っている食材を探して(ちょっと残った調味料とか冷凍させてたものとか)、それらを使い切るための何かを作るのもいい。
ここらへん、そんなにがっつりやっているわけでもないが。
●掃除・洗濯・整理整頓
窓や壁、絨毯拭きなど、日頃時間がかかってやらない場所をやってみるのはいい。
洗濯も、カーテンなど日頃洗わない部分をやってみる。
そして丸一日はかかるので手を付けなかった部分(書類とか)の整理整頓もいい。家や部屋にいつもより長くいるわけだから、その居場所を快適にするのは、極めて合理的なストレス解消法だ。
窓が透きとおると気分が違う。
いやこの季節は、窓を開けるだけでもいい。
※写真上はどこにでも咲いているツルニチニチソウ。
下は捨ててしまう木で作った鍋敷き。のこぎりで時間をかけて木を切っていると、ストレスが軽くなるのがわかる。
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