持続化給付金100万円は苦しいスペースへのカンパに使いたい

持続化給付金を100万円もらったのだが、これはカンパに使いたい。
これまで自分がトークや企画の持ち込みで世話になったスペースやお店で今苦しいところがあれば、このお金のなかから、各々10万~数十万のカンパをしたい。連絡を貰えたらお金を渡します。

これは貰う前からほぼ決めていたことで、理由はまず自分の持続は一緒にやってくれる相手の持続にかかっているから。
そして何よりも人が集まるスペースは、オルタナティブな生き方をする者にとって最も大事なものだから。そんな場所がコロナ騒動で一番の割を食っているなんて、まったく理不尽だ。
さらに行政の支援なんて大雑把にしか考えていないので、細かいところは自分たちで調整すればいいと思うので。


もちろん色々考えるうちに、様々な難しさも感じた。
そもそも今の段階では、一時的なお金の問題よりも、長い目で見た集客の問題のほうが大きいのかもしれない。そんな話は直接運営者からも聞いた。

あるいは、「あげますよ」なんて偉そうなんじゃないか? 
すでに近いところはこちらからも声をかけているが、もうほとんど行かなくなっている店・スペースに対しては、なんかこういう態度もおかしいんじゃないか?とか。
もっと違う提案のしかたがあるんじゃないか、などと迷ったりもする。

こういうためらいは、いざやろうかとなるといくらでも浮かんでくる。
けれども、そんなことはあまり大したことじゃない。そう思うことにする。
じゃあやらないのか? そうなったら、何にも考えなかったのと同じことになってしまう。
それよりは、色々あってもやったほうがいいのだ。


先日、長崎大学の森元斎さんのオンラインでのゼミに招いてもらった。『脱資本主義宣言』を読んでもらっていたので、ゲストとして話をした(長崎大の授業に軽く出られてしまうのは驚きだった)。
そこで一人の生徒さんから、「寄付が難しいのでやめてしまおうかと思うのですが」と聞かれて、次のようなことを答えたばかりだった。

寄付を思った通りにやるのは意外に難しい。理想とする相手だけに、理想とする形で、理想とする金額や量を届けようとしてもできない。ストライクを投げるのは難しい。けれども投げないのはつまらない。球がそれてもいいから、大体こっちの方向だと思って投げるしかない。

これは、贈与経済を提唱している以上、カンパや寄付などは相当やってきたつもりの自分に、少しずつ身についてきた感覚だ。


これまでお世話になった、今困っているスペース・お店の方、気軽に連絡してください。
どうせ国からもらったお金なので、遠慮はいらないです。
金額なんかはちょっと相談させてもらって、お渡しします。
これ自体がお返しなので、お返しなんかはまったく必要ないです。

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