Spotifyのプレイリストに、昔から好きで特にここ数年個人研究を続けていたシューゲイザーの古今東西の好きな曲を並べた。
シューゲイザーとは何か。
もちろんロックのいちジャンルである。
そしてエコーがきつめにかかっている。
カラオケでエコーのつまみをいっぱいまで上げたら、わけがわからないほど音が反響してしまうだろう。さらにボリュームまで上げていけばハウリングを起こす。
それがシューゲイザーだ。そんなようなものだ。
シューゲイザーとは個人研究によれば、リバーブ(エコーがかかる。ディレイでも)をはじめとするギターのエフェクターをたくさんつなげて、主にギターの音を加工する(他のパートにもリバーブは強め)。
ギタリストは足先でエフェクターのスイッチを忙しく操作するので、「靴を眺める人」と呼ばれた。
甘いメロディやハスキー女性ボイスも、必須ではないが特徴となる要素だ。
個人研究によれば、My Bloody Valentine がひとりで作り上げたシーンと言ってもいいが、その源流は The Jesus and Mary Chain にたどれるかもしれない。さらにその元と言えば、Velvet Undergroundになるだろう。そしてMOGWAIは歌のないインストゥルメンタルのスタイルを確立した。
とは言え、やはりマイブラだ(それも『Loveless』というアルバム)。
最近はリバーブが多少強めにかっているバンドなら、シューゲイザーと呼んでしまうようだが、それはちょっと違うと思う。
ギターエフェクターをそんなにたくさんつなげるのは反則なので、予測や制御がしきれない変な音が出る。そのため、ノイズミュージック的に展開している方面もある。
制御しきれないから面白いというのは、アナログシンセサイザーに似ている。
まあ音楽の専門家でもミュージシャンでもないので、あんまりよくわからんが。
まあ音楽の専門家でもミュージシャンでもないので、あんまりよくわからんが。
そして個人研究の結果、シューゲイザーの本質(笑)は、というか、その美意識はここにあると考えている。
つまり、
「ダラダラした態度で演奏している人が、そのスピーカーから耳をつんざくような轟音やノイズを出す」
というところだ。
というところだ。
大きい音を出すためには、普通力を振り絞るものだ。
でも、力だの気合いなんて嫌だ。
それでも力のない、やる気のない人間でも、こういうやり方でとんでもない力をリリースできる。
そこにカッコよさを感じているのではないだろうか、シューゲイザーは。
少なくとも、自分はそこに美意識を持ってしまう。
『AKIRA』のなかで子供が、途方もない超能力を使えるのがいい、みたいな感じか。ちょっと違うか。
(ライヴ映像を見れば、それがより分かりやすいと思う。パワー系のシューゲイザーなんていない)
ジザメリが登場した時にカッコいいと思ったのは、轟音やノイズが鳴りまくっているのに、当人たちは異様にうつむいてダラダラしてるということだった。
こういう美意識は意外と、自分の生きる態度を決定しているかもしれない。
リストにあげた曲を、ぜひ聴いてみてください。
あれもこれも必要なんて言ってあげていたらきりがないし、薄まってしまうので、18曲だけ、しかも割と新しめの曲を多く入れた。
MEEKSはbroken little sister(国内)の別名義、Lovesliescrushing は、Astrobrite(アメリカ)と同じ人のバンド。
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