そのなかで『完全自殺マニュアル』について、お願いがあります。
単刀直入に言うと、自殺の方法を切り離して紹介するのはやめていただきたいのです。
これは動画だけでなく、文字情報でも同じです。
すでにいくつか削除のお願いもしました。
この本には、自分の主張はもちろん、自殺に関する生理学的な知識、たくさんの事例、統計など、様々な情報が雑学的にまとめられています。それらすべてがそろって、ひとつの作品になると考えています。
この本を書いた30年前の、本がまとまった形でしかなかった頃、こんなことを言うことになるとは想像もしませんでした。
けれども30年もたてば、こんな変化もあるのでしょう。
この本の趣旨は「いざとなったら死ぬこともできるのだと思って、気楽に生きていこう」というものです。それを理解して紹介していただいているのは嬉しいです。
ただ、そうした主張や様々な情報と離されて、自殺の方法だけがどこかに紹介されるのは本意ではありません。
その点はよろしくお願いします。
その点はよろしくお願いします。
そして蛇足ながら、訂正も。
例えば「この本が出た時には、連日のようにテレビで取り上げられていた」などとしている動画もありました。
が、この本がテレビで取り上げられることは、ほとんどありませんでした。
30年も前の本なので、発売当時のことについては、事実とはかなり違っている情報が流れていることもあります。
そのなかでも多いのは、発売後に大バッシングが巻き起こったかのような誤解です。
有害(不健全)図書に指定されたというのが、大変なバッシング騒動だったかのような印象を与えるのかもしれません。が、指定の動きはすぐに起きたものではなく、売れ行きが落ちきっていた大体5、6年後のことでした。
その頃の有害情報規制の動きに巻き込まれた形で、“有害”コミック規制と同じ時期で、しかも大した騒ぎではありませんでした。
つまり誰もが知るようなベストセラーであった頃、そのような動きはなかったということです。
また、この本が原因となった自殺の例というものは、ひとつも報告されていません。
それなのに、「この本のせいで死んだ人もいただろう、つまり~」などと、推測をもとにして、いつの間にかそれが確定した事実であるかのように語っていく悪質なやり方も見られます。
そんな点にも、お気をつけください。
(しかし今回のこの内容をここに書いて、効果あるんだろうか?)
そんな点にも、お気をつけください。
(しかし今回のこの内容をここに書いて、効果あるんだろうか?)
※写真は自分が持っている初版本だが、きれいに保存してある方のもの。
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