盆踊りに行くとなぜうつが晴れるのか

梅雨明け直後に二晩連続で各々盛り上がることで有名な盆踊りに行ってみたら、うつが劇的に改善していた。
去年も薄く感じていたのだが、今年のほうがはるかに病んでいたので、変化がハッキリとわかった。
中途覚醒後に眠れなくなる症状も同時に忽然と消えたので、あれもうつのせいだったのかとわかった。
こんなにうつが晴れたのは、5月に自転車で多摩川河口まで丸1日かけて行ってきた時以来だ。




ちなみに東南アジアの海にシュノーケルをしに行った後は、最も劇的に、長い間うつが晴れることはわかっている。


こうなると「何がうつを晴らすのか」について考えざるを得ない。
それがわかれば自分なりのオリジナルな技を開発して、うつをこまめに治していくこともできるのではないか。


DSC_2680.JPG盆踊りでは何がよかったのだろうか。
行ったのは横浜・鶴見の總持寺の通称「一休さん盆踊り」(写真)と、高円寺にある大和町八幡神社の大盆踊りだった。
どちらも人が多く盛り上がることで知られる。
考えられる理由は、
・ずっと踊っていたので運動になった
・暑さで頭がボーっとして脳内が空白になった
・大勢の一体感によってウキウキするような気分になった
・ずっと踊りを合わせることを考えているので、他のことを考えなかった
あたりだろう。


ちなみに多摩川を走った時は
・一日中運動していた
・一日中広い風景を見ていた
・冒険の要素があることをした
の三つがよかったと思う。


これらから盆踊りと多摩川サイクリングに共通するものを考える。
明らかな共通点は運動だが、自分はそれを結論とはしない。
運動をしてもうつが晴れないことが、あまりにもたくさんあるからだ。
運動ばかりする人がうつっぽくないとも思えない。
一方ライブや映画などは、運動ではないのにこれに近いことが起きる。


結局うつに効いたのは、
「長時間うつ思考から完全に離れていた」
ことなのではないか。



うつの原因というと、必ず脳生理学の観点から
「脳内の伝達物質セロトニンが不足して起きる」
という説明が出てくる。
もちろんこの観点はうつの解明には一番重要だ。
けれどもこれだけでは不十分なのだ。
盆踊りに行ったらセロトニンの量が増えたなんてことはありえない。
何か別の理由でもうつは劇的に晴れる。


それはすでに述べたように、
「うつをもたらす『考え』からある程度まとまった時間完全に離れ、その間に楽しい感覚でいること」
ではないのか。
これはすでに気晴らしとして、音楽を聞いたり、山や海に行ったりすることで小さく実現されている。
人間が心の健康を保つために、あまりにも広く用いられる方法だ。
昔から人間が時々お祭りをやって、日常によって枯れた心を元気にしてきたことにも表れている。

ただ我々はめったなことでは、いつものうつ的な考えから離れられないのだ。
だから時々完全に忘れる時間が訪れると、うつがよくなったと驚くのではないだろうか。



真面目な人、完全主義の人、努力家、そういったタイプがうつ病になりやすいという定説がある。
確かにこうした人たちは(自分も明らかにそう)、うつの元になる思考からいかにも離れなさそうではないか。


まずはうつ思考から離れること。
それを心にとめよう。
それを意識しただけでも、少しずつよくなっていくはずだ。

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