セロトニンを目に光を浴びて作ったらうつが 2.目に悪いか

20240516 (6) 2.JPG顔に日光を浴びて脳内セロトニンを作ったら、うつが改善したというのが前回の話。

ちなみに、自分の精神科での診断名はここ20年ずっと「うつ病」だ。
もちろんいつでも悪いわけではないけど。
それより前の主な症状は「不安」だった。


さて、目で日光を浴びることには心配もあった。
そもそも目は強い光に弱いのではなかったか。
太陽を直接見るのはダメだとわかっているが、それなら目を閉じてもやはり問題があるんじゃないか。
具体的には、目のレンズが白く曇る白内障になるのではないか。


大事なところなので、ちょっと細かい話になる。
太陽の光量は10万ルクスもあり、曇りの日なら大体1~2万ルクス。室内の蛍光灯は500ルクスくらいしかない。セロトニン神経の活性化には2500~3000ルクス以上の光が必要とされる。
光療法という睡眠障害の治療では、2500~1万ルクスの光を顔に当てるそうだ。


セロトニンのための日光浴は、毎日15~30分がいいとよく言われる。90分としているものもある。
自分は15分目をつむって顔に光を受けていた。
けれども、それでも目に悪くないのか?


こんなに細かいことは検索では出てこないので、やむを得ずAIに聞いてみる。
やはりチャットGPTでもジェミニでも、「目をつむっても紫外線は入ってくる。15分でも冬でも白内障リスクがある」というような答えだった!


うーむ。
この「〇〇病(死)のリスクがある」という言葉、最近のネットの健康情報で多発されている。
「冬の入浴にはヒートショック死のリスクがある」のように。
こう書くと心配になるからたくさんの人が見ることが、それが増える理由なのだろう。
ネット情報から成るAIの答えが、その影響を受けないわけがない。

白内障は80代では100パーセントがかかる、病気というよりも老化現象のひとつだ。
「白内障のリスクがある」という言い方自体がそもそもおかしい。


とは言っても、やはりこの答えは気になる。
なんだか最近、目がいつもより疲れているような気もしてきた。


そこで今は顔を太陽に向けるのではなく、横向いたり後ろ向いたりしながら15分日光浴をしている。
それでセロトニン作りが十分なのかもわからないが。
こうするようになってまた少しうつに傾いてきたが、それも気のせいかもしれない。

またセロトニンに必要なのは可視光線で、目に特に悪いのは紫外線だ。
(ブルーライトも目に悪いとまで言われると、「空も海も青いのだから地球はブルーライトだよ」と言いたくなる)。
近々UVカットの透明な眼鏡を買おうと思う。
サングラスは光の量が大幅に減るので、セロトニン作りにはよくないとも聞くのでやめておく。



自分は森にいるのが好きだ。
草原や海のような場所は眩しくて、あまり長時間はいられない。
けれども日光をそこそこ遮る木がある場所は、とても落ち着く。
「やはり人間はもともと森にいたのだな」と思う時だ。
確かに人間の体は、直射日光には向いていない。

人間が60代くらいまでには死んでいた時代には、そんなに気にせず目に光を受けてセロトニンを作ってもよかったのだろう。
それがもっとずっと長く生きるようになったので、そうもいかなくなったということか。
そうであっても、よぼよぼになった頃に起きるかもしれないことより、今のセロトニンを大切にしたいけども。


※写真は去年、浅間尾根という山のなかで撮ったもの。靄(もや)もあってますます居心地がよかった。

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