タイのタオ島とパンガン島に行って、サンゴ礁でシュノーケルをしてきた。
ここ15年ほど東南アジアでのサンゴ礁シュノーケルをよくやっている。
それも単なるシュノーケルではなく、DIYシュノーケルと呼んでいるものだ。
岸からすぐのところにサンゴを見つけ、そこで勝手に潜って見る。ツアー業者にボートで連れて行ってもらわないのが原則。人に管理されてやるのは、全然スカッとしないからだ。

あらかじめYouTubeのシュノーケル動画で海岸の狙いをつけて、レンタルバイクで向かう。
海にジャブジャブと入っていく。
サンゴと熱帯魚を見て上がって来る。そこで音楽を聴き、屋台で買ったものなどを食べ、海を見て休む。
また海に入る。その繰り返し。
そして飽きたらレンタルバイクに乗って宿に帰る。
これをやっていると本当に、うつが思い出せないくらいに頭から飛んでいく。

今うつ解消法を色々と探っている。ジムでのランニングマシン(クロストレーナー)と目の日光浴はなかでも特に効き目があった。
けれどもこの「海外の海に行ってサンゴ礁でシュノーケル」というのが、一番劇的にうつに効果がある。
これまでは、素晴らしい光景を見たからだろうなどと原因を考えてきた。
けれども今回単に、「長い間、完全に日頃の嫌な考えから離れているから」という気がしてきた。
海外に行ってもいつも初めの数日は、日々の嫌なことが頭に浮かんでくる。
けれどもさらに数日すると、もう悩もうと試しにやってみても「悩めない」と思ったりする。
自分は旅行に出たら帰国するまでSNSはもちろん、メールもLINEもすべての連絡を見ない。
けれども今回は、帰りの空港でメールを開いて見てしまった。
するとありありと日常とうつの感覚が戻ってきたのだった。
日常の嫌なことから心を完全に離すこと。
あまりにも単純な方法だけど、結局それが一番のうつ対策なのかもしれない。
単純とは言え、人間はどれほど多くのことをこのためにやってきたことか。
年中行事として行われる非日常としての祭り。
旅。遊び、音楽、スポーツ、芝居、踊り、笑い、創作、お話しなど、おびただしい娯楽。酒や会食。
あまりの多さに気が遠くなるようだ。
それでも嫌なことから完全に心を離すのは難しい。
それらのなかでもより強く「心を奪ってくれるもの」が、昔から今まで残ってきたのだろう。
どのやり方が一番いいかは人それぞれで、シュノーケルは自分に実によく合っていたのだった。
ちなみに海を見ながらいろいろな音楽を聴く。
今回は「Keep on the Sunny Side」という古いフォークの曲をよく聴いた。
「人生の明るい面を見て行こう」と歌っている曲で、日常的にもよく聴いている(ものすごくダサいけど)。
人間は目に光を受けると、脳内にセロトニンという抗うつ物質を作る。
自宅でやっていても、明らかに変化がわかる。
もちろん熱帯の海岸では、岩場の日陰ではあっても、最大レベルに目に光を浴びている。
脳内にセロトニンが十分あるその状態が、「Keep on the Sunny Side」のようなメッセージを聴いた時の脳の状態にとてもよく似ていると感じる。
あくまで感じであって、これは生化学的にもなかなか証明できないと思うけども。
どちらも「Sunny Side」だ。
人生の明るい面を見ていこう。
どうせ暗い面ばかり見てしまうのだから、そのくらいに心がけておけばちょうどいい。
(ちなみに日常に復帰したら、わずか2週間でまた元のうつ状態が戻ってきた。こんな日常にも本当に戻るべきなのか考えどころだな)。
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