『人間関係を半分降りる 増補版』(文庫)が出た話

3年前に出した『人間関係を半分降りる』が、新しく4つの後日談を加えて、文庫本になった。
書き足したのは、文庫版まえがき、文庫版あとがきに加えて、補足解説1「本を出した後のこと」、補足解説2「兄の問題のその後」の4篇。


文庫版まえがきには主に「弱さを出せる空気の弱まり」について、補足解説1は後日談など、補足解説2には50年以上の時を経てもまだまだ続いている我が家族の問題(兄の加害)について書いた。
文庫版あとがきは、見田宗介氏のことなどいい文章が書けたので読んでみてほしい。

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ちなみにこの本を書いた基本的な動機は、
「政治とか国際関係は大問題として叫ばれるけれども、もっと小さいとされる個人間で起きる嫌がらせとか無視とか、普通にたくさんあって、めちゃくちゃつらくないですかね? そこもっとスポット当てなくて大丈夫?」
といったところ。
なにしろこの自分が今でも、そういう目にあっているのだ。

みんな本当はどんなことに悩んでいるんだろう。
そんなに悩んでないのかな。
悩んでるのなんて俺だけなのか。
悩みがあるならあるで、それを言わないで死んでしまうのだろうか。
という疑問が昔から自分の根にあって、そのあたりの話は「文庫版あとがき」に書いた。


ちなみにこの本の著者の魂の叫びは、
「人間は醜いから、少し離れてつながろう」
「みんな同じなんて気持ち悪い」
「どう見られるかばかり気にして生きなくていい」
「仲間人数が多いことは、力が強いということ」
などの本文中の言葉になっている。
そう思いませんかね?


そもそも自分が物書きになったのは、自分の考えを思い切り世に向けて言いたかったから。
この本にはそのような叫びが、前2作に比べても隅々まで詰まっているので、こんな短文では紹介しきれない。
だてに文庫版まえがき1行目を、
「この本は著者の血で書かれていると思ってほしい」
で始めていない。
ぜひ増補解説付きで、通して読んでみてください。
(この本の解説記事は、この後もう少し続きます)。

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