それでも社会は浪費を促す(追記あり)
●これほど節電しよう、エネルギーについて考えようと言っている時に、地デジ移行で薄型テレビの売れ行きが絶好調だと騒がれている(註1)。またエコポイントを導入して、「節電のための省エネ家電の販売促進」(!)まで国は検討している(註2)。ついでに東京でオリンピックをやって、でかい施設を作って日本経済を活気づかせようとも騒いでいる。自分にはこういうことは、「気が狂っている」としか思えない。日本で一番電力を浪費しているのは製造業であり、なかでも「機械」はトップだ(註3)、なんてことを言わなくても、誰だって感覚的にわかる。そういうことでは、我々は幸せにはならないと。原発も建物もダムも、自動車も家電も、もう一杯だからいらないのだ。そんなものより、汚れていない食べ物や空気や水や土のほうが、はるかに大事だ。あとは少なく稼いで、それを公平に分けて、のんびり生きていけばいいのだ。「経済のために原発を」と言っている連中が、こんな目にあってもまだわかっていないのは、「豊かさとは何か」ということだ。(註1)薄型TV、駆け込み需要ピーク 地デジ移行まで1週間 (日経)
(註2)今冬に家電エコポイント復活も 玄葉氏、電力不足対策で具体案 (SankeiBiz)
薄型テレビは、去年11月にエコポイントの半減効果で、空前の売り上げを記録したばかり。
(註3)業種別電力消費の内訳(PDF、26p) (経済産業省)
2位鉄鋼、3位化学、4位パルプ紙板紙、5位窯業土石(セメントなど)(06年)。ただし数あるエネルギーのなかから電力…