2010年10月15日

「宮下ナイキパーク」という名前は消えた!

「『宮下公園』の名称はこれまで通り『渋谷区立宮下公園』となります。」
                              ──ナイキジャパン社(註1)


驚いた。ナイキが沈黙を破って、とうとう国内向けにモノを言ったと思ったら、なんと「宮下NIKEパーク」という名前を取り下げてしまった! つまり施設命名権を買ったのに、命名はしないということなのだ!

そこまで当初の計画がボロボロになったなら、スケートボード場もクライミング・ウォールもやめて、一から計画を見直したらどうか。当初は最大の売りにしていたのに、今は隅のほうに目立たないように書いているこれらのスポーツ施設こそが非難されているのだから。公共の公園を、自社の「お客さん」のための施設にすることが問題なのだ(註2)。


宮下公園改造計画 イメージ図.jpgナイキは「反対派に配慮したわけではない」とわざわざコメントしているが(註3)、公共の公園に自社の名前を付けるのはおかしい、と考え直したことは事実だ。誰も反対しなかったら、こうはならなかったはずだ。


我々の生きづらさは、我々が反対しなければ、誰も改善なんかしてくれない(註4)。

忘れてはいけないことだが、小泉の弱者切り捨て政策を弱者が支持したせいで、この国の格差や貧困は悪化した。今政府が、少なくとも表向きは(註5)これらの解決に動いているのは、格差・貧困への反対運動があったからだ。行政の口車に乗って、反対運動(「抵抗勢力」なんて言葉もあった)には反対などと言っていると誰の思う壺なのかを、この過去から考えてみるべきだ。


(註1)ナイキジャパン・プレスリリースより。

「不法占拠」「公園が荒れたのは反対派のせい」といった、渋谷区とまったく同じイメージ操作に励んでいる(ゴミの放置はもちろん渋谷区のせい)。また、自分たちのせいで野宿者が半強制的に追い出されたことを、いいことだったかのように言っているのも不思議だ。

さらにナイキは地域の住民の方々の声をやけに重んじているようだが、渋谷の真ん中という特殊な場所にある公園を利用しているのは、ほとんどがよそから来る人だ。

(註2)あくまでも施設命名権のオプションにすぎないこれらの工事だけやるというのも、詐欺的なんじゃないか?
(註3)共同通信のニュースより。
最近CSRに力を入れている企業には、自らの業界を批判する環境や貧困問題のNGOと共同作業をしているところも増えているが、ナイキにはそんなことは望むべくもないらしい。

(註4)タバコ増税にもゼロ金利にも、普通に怒ったほうがいい。

(註5)国内の”ジニ係数”は、最新の調査で過去最大になっている。国内でも世界でも、格差は拡大する一方だ。
図は、宮下ナイキパークのイメージ図。ナイキは皆が使える公園のイメージを広めようとしているが、左半分はスケートボードやクライミングなどのスポーツ施設で完全に埋まっている。

ちなみに、今日のナイキジャパン社前での抗議に集まったのは約40人(うちスケボーを持っている人2人)。ナイキは出てこなかったが、面白かった。

posted by 鶴見済 at 21:15| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年10月03日

なぜ野宿者は攻撃されるのか?(追記2件あり)

宮下公園での無理矢理のナイキパーク建設は続いている。

渋谷区は、マスコミを使った反対者のイメージダウン作戦(註1)に続いて、公園内にまだ残っていた野宿者の小屋も壊し、荷物も撤去した。そこは唯一立入禁止区域からも外されていたし、予告もなく、行政代執行の手続も取っていないのに。
これに対して、4日には渋谷区に抗議行動が行われる。その他のアクションも続々と予定されている(註2) 守る会


宮下公園 有刺鉄線.jpg野宿者の存在自体が嫌な人も多いようだが、それなら行政に「ハウジング・プア」問題の解決を要求すればいいのだ。ナイキ・パークを作ることは本来、野宿者対策でもなんでもないのだから。

そもそもこんなに家賃の高い国で、持ち家を持たない全員が、毎月毎月何万円もの家賃を払えるわけがない。家賃を払えない、払いたくない人が出てきて当然なのだ。

生活するうえで家賃が高すぎること、カネのない者に優しい社会でないことは、この国で多くの人が感じている「生き苦しさ」であるはずなのに、怒りはそういう方向へは向かわない。野宿者や野宿者を守っている人たちに向いてしまう(註3)。


「反対運動自体に反対」(註4)という空気を大きくすることについても言えるが、行政は怒りの矛先を、本来向かうべき自分たちに向けず、言わば“仲間割れ”を促すことに全力を注ぐ。それにいちいち乗ってやることはない。


(註1)念のためにまた言うが、反対している人たちは誰でもアクセスできる状態を積極的に作りながら、やむを得ず監視行動をしていただけだ。そうしなければ着工してしまうわけだから。宮下公園は地獄のような場所だったかのようにも言われるが、自分は親子連れが監視のテントがある場所で遊んでいるのも見ている。ゴミが多かったのは、移動した野宿者が残した物が放置され、その上にゴミの投げ捨てが重なったためだ。ゲットー・ガーデンへの投げ捨てゴミの始末も大変だった。

ちなみに、【占拠】1 ある場所を占有して他人を寄せつけないこと。2 占領すること(大辞泉)、だそうだ。

(註2)12日(火)には上智大学で、宮下公園や墨田区の事例から公共空間と商業スペース等について考える緊急シンポジウムが開かれ、自分も出演する予定だ。詳細は後日。

(註3)参考ニュース:ロケット花火でホームレス襲撃 高校生3人逮捕 (産経)
こういう事件が起きる原因は、この社会の空気にあるという見方は当たっていると思う。
(註4)OurPlanetTV映像へのコメント欄YouTube)を参照。
参考映像:宮下公園を救おう!! 手作りサウンドデモ!! (これまでで最高のデモだった!)
写真は、ご苦労にも有刺鉄線まで張られた宮下公園。

追記:
自分も出演する上智大学でのシンポジウムの詳細が決まった。
宮下公園の問題は、特殊な場所で起きている特殊な出来事ではないし、自分自身の生きづらさにも深く関わる問題なのだ、ということを理解するためにも、ぜひ。もちろん無料。

<緊急企画> キラめく街、追い出される人々
テーマパーク化される都市の公共性

宮下公園・行政代執行、墨田区「資源ごみ持ち去り禁止条例」 から公共空間を問いなおす

追記2:
12日(火)、とうとう本格的な工事が始まることがわかり、早朝から阻止行動が行われることになった。
15日(金)には、ナイキ本社前での抗議行動もある。
詳細は ⇒守る会 ニュース ⇒宮下公園12日本格着工(読売)
また居住と人権に関する国連認定の国際的NGOである”HIC(Habitat International Coalition)”が、宮下公園での排除とナイキパーク建設に抗議する声明を発表し、全世界に渋谷区長、ナイキ本社、ナイキジャパンに抗議するよう呼びかけている! 世界の反応は国内とはまるで違う。
Stop the evictions at and the conversion of Miyashita Park to Nike Park! (HIC)
明日は、阻止行動に参加した後、ぜひ上智大学へ。

posted by 鶴見済 at 13:58| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年09月25日

宮下公園で警察に強制排除された(追記あり)

宮下公園  行政代執行 044.jpgほとんどナイキ化問題専門のブログになっているが、ここまで話題になったらやはり書くだろう。
宮下公園では24日に、反対している人の物を勝手に片づける“行政代執行”が行われた。

午前10時から自分も含めたそれ反対する人々約30人が、搬出に使う公園出入口フェンス前に座り込みを開始。フェンスの後ろは警備員の山、目の前は報道のカメラの山、道の向こう側には私服警官の山という異常な状況のなか、マイクで抗議したり楽器や物を鳴らしたり、雑談したりしながら座り込んでいた。自分たちが今テレビに出ている、という情報も入ってくる。4時間後、そこへ警察官の山が警備員とともに突入してきて、力任せに我々を押し退け(押し倒された人もいた)、騒然とするなかを搬出用のトラックを通したのだ。

こっちは非暴力に徹して、そのまま路上で抗議をしつつ帰った。


その前の日には、大雨のなかを150人もの人が集まって、マイクで2時間ほど文句を言ったり、コールしたりしながら、非暴力的緊急ミーティング・アクションをやったのだった。強引に突入することなどこちらにもできるだろうが、そんなことはしていない。


宮下公園  行政代執行.jpg座り込んだ時、マスコミがフェンスの中からこっちを撮っているのを見て嫌な予感がした。彼らだけは、渋谷区の“ご好意”でなかに入れてもらっているのだ。帰ってニュース映像を見ると、代執行とは関係ない、恐らく一箇所に集めたゴミ類をトラックに積み込むシーンが、「反対派が残した物を積み込んでいる」かのように放送されている(註1。新聞でも、その手の写真が多かった)。区はわざわざこのシーンを、代執行ではないと説明せず、メインに撮らせたのではないか、と疑いたくなる。


これだけよくしてもらっているせいか、マスコミは相変わらず、区の言い分どおりの報道を続けている。公共の場所の私企業化、民主的な手続の無視、野宿者の追い出しなど、ナイキ化の問題点に触れなければ、反対している側への理解は得られにくい。しかしそこには、“巨大広告主ナイキ”という大きな壁が立ちはだかっている(註2)。


宮下公園  行政代執行 061.jpgただ、マスコミの反応の大きさを見ると、この小さな公園のことで、これほど大きな反対運動が起きることへの驚きも感じられる。反対している人は、単に公園の問題だけでなく、その背後にある大きな問題に何かしら気づいて怒っているはずだ。野宿者のことも、民主主義のことも、ナイキのことも含んだ大きな問題がある。新自由主義的なるもの、<帝国>みたいなもの、「灰色」のようなもの…、とでも言えばいいんだろうか? それに気づけなければ、こういう報道になるのかもしれない。
26日はデモだ。

(註1)⇒ANNnewsCH、(この映像は行政代執行ではなく、ゴミの片付け)

(註2)それでも90年代、ナイキの工場での搾取問題が広まったのは、欧米のマスメディアの力が大きかったはずだ。その時も今も、日本のメディアは特に広告主と“なあなあ”の体質なのだと言えるだろう。そのせいで日本人は、ナイキがどんな会社なのか知らされていない。フランスで最も有名な新聞『ル・モンド』など、早速ナイキ化に批判的な記事を載せている。⇒ル・モンド・スポーツ版(OurPlanetTVの番組が大々的に取り上げられている!)

(註3)⇒守る会
ニュース記事のまとめと解説:⇒イルコモンズのふた。

やや参考ニュース:⇒ 朝日新聞(ここでの”地域住民の声”の取り上げ方にも大いに問題があるが)。原宿新聞の映像

大推薦映像:宮下公園 TOKYO/SHIBUYA (後編) (OurPlanetTV)
写真は現場風景。ゴチャゴチャした写真しか撮れなかったが、実際にゴチャゴチャした現場だった。下は、警察がこっちを押し退けている真最中。


追記:

ナイキ化反対デモ.jpg●デモは最高だった。ただし200人もの人が集まったのに、行政代執行であれだけ騒いだ国内のマスコミ報道は一切ない。フランスのAFPとアメリカのAP両通信社はニュースを配信している。この国のマスコミの特殊さがわかる。

記事⇒AFPAP、映像 ⇒Union Tube、写真 ⇒明日も晴れ Also Sprach Mkimpo Kid
(APの記事ではナイキ側の担当者・水上陽子氏がコメントしている。この人と、ナイキ化推進区議・長谷部健の癒着については、ソトコトのこの対談を参照 ⇒水上陽子・ハセベケン
●行政代執行の映像は、やはり渋谷区側がゴミ捨ての場面を中心に撮らせていたことを、現場にいたOurPlanetTVが明らかにしている。

宮下公園代執行〜マスコミが流した映像は代執行ではなかった!?OurPlanetTV

(冒頭ではゲットー・ガーデンの今の様子が見れる。なぜか異常に懐かしい。一応無事であるようだが、公園全体がこうなってしまっては意味がない)

●またOurPlanetTVの白石草さんと渋谷区の宮下ナイキ化推進派議員・伊藤たけし氏が出演しているラジオ番組「Dig」もいい。ナイキ側はこの公園の設計を少しずつ変えているようだが、その内実は恐らく議員にもわからないという。そういうところが最悪なのだ。

DigTBSラジオ)

posted by 鶴見済 at 18:38| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年09月22日

宮下ナイキ化問題がYAHOO!のトップニュースに

YAHOO!トップ・ニュースbmp宮下公園問題も、いよいよYAHOO!のトップニュースになった(註1)。

今さら自分が動向をまとめる必要もないのだが、ついに渋谷区が公園内の物にまで勝手に手をつけると通告してきた。24日午前10時に公園内のテント、椅子、作品、宮下さんなどを無理矢理取り払う“行政代執行”を行うという。

これら一連の強引なやり方に対して「守る会」は、23日には緊急ミーティング・アクション、24日には記者会見と提訴、26日にはデモと、反撃に出る。(⇒守る会) 一体どうなるのか?


そして行政のマスコミ利用も相変わらずだ。
渋谷区は「区民からも『早く公園整備を』とおしかりをいただいており」となどと言っているが(註2)、ほとんどの区民は新設されるスケートボード場もロック・クライミング施設も必要としていないはずだ(註3)。
またほとんどのマスコミが、反対しているのがひとつの団体であるかのように報道しているが、実際に反対しているのは、なだらかにつながった多くの人たちなのだ。そうでなければ、これほど多様なイベントなど行えるわけがない。
そんなことを書くなら、ナイキ化計画の問題点にも触れたらどうかと思うが、なぜかそれについてはまったく言及されない。

(註1)出ていたのは⇒ナイキ公園に暗雲 オブジェ設置にホームレス徹底抗戦(夕刊フジ)
(註2)宮下公園整備計画で渋谷区『行政代執行』 区『撤去警告してきた』 (東京)
(註3)だからと言って、スケートボード場が要らないとも思わない。もっと広い代々木公園などに作れないかと普通に思う。ここまでして作ってもらったスケートボード場になんか、カッコ悪くて行けないという人だって多いんじゃないか?

参考映像:宮下公園全面封鎖・渋谷区の実力行使に市民らが抗議DROPOUT TV

Drifter / MIYASHITA PARK (はーぴー日記。泣ける)

参考にならないニュース:宮下公園問題 24日に渋谷区が強制撤去実施へ (産経)

宮下公園:渋谷区、24日に行政代執行 テント撤去へ (毎日)

posted by 鶴見済 at 23:44| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年09月21日

宮下封鎖への抗議声明に賛同を

拡大する立ち入り禁止.jpg「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」が公園封鎖に対する抗議声明を発表した。

封鎖に反対の人は、ぜひ賛同を。「賛同します」と書いて送るだけでもいいと思う。

守る会 抗議声明に賛同をお願いします

宮下公園の“要塞化”はどんどん進んでいる。

立ち入り禁止区域は根拠もなく広がり、区の担当者がフェンスのなかから、「警察に渡すから。顔を映しなさい」と言って、部下にビデオカメラで抗議に来た人を撮影させたりする(公務員<公僕>が一般人を犯罪者扱いするのは問題だろう)。集まっているだけでも、フェンス内から「逮捕」をほのめかす言葉が次々と飛んでくる。


拡大する立ち入り禁止 2.jpgこんなことをされるくらいなら、大人しく黙っていたほうがいいと思う人もいるだろう。そのために、彼らはこんなことをしているのだから。

行政側はこんなふうに、反対していると分が悪いような空気を作ろうとしてきた。その甲斐あってか2000年代に入ると、どんなことであれ反対している人は気に入らないという、この上なく彼らに都合のいい人までたくさん生まれてしまった。その結果、立ち入り禁止区域がどんどん広がるように、我々が生きる世界もどんどん生きづらくなっているのだ。


宮下さん.jpg全国の野宿者支援の現場からも、激しい抗議が行なわれている。「寄せ場野宿者運動全国懇談会」と笹沼弘志・静岡大学教授の抗議声明は、ブログ「薔薇、または陽だまりの猫」を参照。

写真上、中は拡大を続ける立ち入り禁止区域。下は人質に取られ、彼らのリストに掲載された「宮下さん」。

ちなみに、DIY夏フェスの「なんとかフェス」が朝日新聞で取り上げられた。⇒これぞ楽園? 手作り「オルタナティブフェス」

posted by 鶴見済 at 00:34| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年09月18日

宮下公園、なかは無事

宮下公園 9月17日 018.jpg17日も宮下封鎖反対行動は続いた。

昼からは渋谷区役所前の公園通りでビラを撒きつつ、「公園を返せ!」とマイクでアピール。自分もかなり話した(註1)。そのまま皆で渋谷区役所内に突入して、必要な手続等を済ませ、さらに宮下公園でなかに閉じ込められた所有物の引き出し。自分もガーデン関係の物を取り返しに行った。


封鎖以来見ていなかった公園内(原宿側)に入る。木々、椅子やテーブル、作品や装飾など、一応、今のところはそのままの状態で、ややホッとした(註2)。つい数日前まであんなに和やかだった場所が、今はフェンスで狭苦しく仕切られ、自分たちは2人ずつ、警備員に取り囲まれてでないと居られなくなっていることに、ちょっと涙腺が緩みそうになった(外では涙を流している人もいた)。


「公園はみんなのものだ」。封鎖への反論なんて、散々言ってきたその一言で、本当は十分なのだ。
だからまずは一旦、この予告もない、手続も無視した封鎖を解除させることだ。


宮下公園 9月17日 029.jpgちなみに、宮台真司氏もラジオで宮下公園ナイキ化に、「隙間のない社会批判」など三つの観点から、激しい疑問を呈している。

「渋谷・宮下公園の未来」宮台真司 (荒川強啓デイ・キャッチ! TBSラジオ)

「公園のような公的な土地の利用については、公の意識を聞いたうえで決めていくのが一般です」

「公園というのは、都市の隙間としての機能が重要なんじゃないでしょうか」


(註1)自分の考えについては、「宮下公園ナイキ化問題」カテゴリー(特に最初の文章)を参照。

(註2)予告もなしに封鎖して、人の物にまで手をつけたら、それこそ最悪なんだが。ただし、渋谷側の木は相当切られている。

写真上は、宮下公園スロープ入口に掛けられた、園内の物の写真の一部。18日までの引き取りを、彼らは要求している。下は、どんどん広がる立ち入り禁止区域。15日は、階段のところまでは上がれた。

posted by 鶴見済 at 00:49| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年09月17日

宮下封鎖反対の大集会がある!

15日の告知.bmp●宮下公園では、16日も抗議行動が行われた。


●東京新聞によると、渋谷区は1週間程度剪定などを行い、このまま今月中にも工事を始めるつもりだ。

『区によると、封鎖の直接の目的は、台風シーズンを前に、樹木の剪定やごみの除去などに一週間程度、取り組むため。だが、「続けて今月内にも着工したい」(土木部)としている。』 (16日朝刊)
(新聞各紙の報道については、⇒イルコモンズのふた。を参照)

●ちなみに、渋谷区が封鎖の根拠としている「渋谷区立都市公園条例」の7条は、こんな文面になっている。『(利用の禁止又は制限)
第七条 区長は、公園の損壊その他の理由により、その利用が危険であると認められる場合又は公園に関する工事のためやむを得ないと認められる場合においては、公園を保全し、又はその利用者の危険を防止するため、区域を定めて、公園の利用を禁止し、又は制限することができる。』

渋谷区立都市公園条例

つまり、今は台風で木の枝が落ちる危険が認められるので、これだけの大封鎖をしているということになる。これに納得できるほうが不思議だ。
16日の告知.bmp
●その重要な利用禁止区域が、写真のように、15日より16日は大きく広がっている。
立ち入り禁止のテープの範囲も、どんどん広げてきている。本来、ナイキと渋谷区の密室の会談で決められた計画のための工事に正当性などないのだが、今彼らがやっている封鎖はあまりにもデタラメなのだ。
(写真は、⇒はーぴー日記より)


●それに対して当然のごとく、23日と26日に大抗議行動がある。

23日13時宮下公園大包囲行動「抗議1000人大集会」
26日13時「抗議デモ」(集合場所など未定)

詳しくは、⇒守る会

17日(金)は12時から渋谷区役所前で抗議行動だそうだ。

●今回の報道で、行政がいかにマスコミをうまく使って、自分たちの言い分を広めるのかがよくわかった。その空気に乗って、自分の得にもならない政策を何となく支持していたり、行政の言い分を力説していたりしないように気をつけたい。

posted by 鶴見済 at 02:08| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

宮下公園が全面占拠された!(追記あり)

宮下公園封鎖 041.jpg呆れ返る事態になった。

宮下公園に今朝6時半頃から抜き打ちで、100人ほどの渋谷区職員、作業員、警備員、警察官らがやってきた。彼らはそこに寝ていた抵抗する野宿者を、一人を20人ほどで取り囲むなどして、力ずくで外へ担ぎ出した。そしてすべての公園入口にフェンスとテープを張り巡らせ、警備員を並ばせて、全面立ち入り禁止にしたのだ!

その後午後3時くらいから、100人ほどの人々がやってきて抗議を始めた。宮下公園封鎖 033.jpgそこへ続々と詰めかけた私服警官は、50人くらいにはのぼっただろう。
反対する人々は話し合いを求めたけれども、彼らは野宿をしていた人など、どうしてもなかに入る必要がある数人としか話をしようとしない。とりあえず今日のところは、すぐにも必要な荷物を置いている人が、それを取りに行くだけで許してやった。これ以上やると逮捕するようなことも、拡声器で言っていたし。

渋谷区土木部の言い分は以下のとおり。

区立宮下公園の部分閉鎖について (“部分閉鎖”と言っている時点で事実と全然違うが)


宮下公園封鎖 002.jpg公園のゴミを捨てたり、木を剪定するくらいなら、公園を全面立ち入り禁止にする必要はない。彼らは「反対団体が不法占拠していた」ということにしたいようだが、そんなことはない。反対してる側は、誰でも利用できる状態を保ちつつ、イベントをやったり椅子を作ったり、区が持っていかないゴミを片づけたり、公園をよりいいものにしていたのだ。不法占拠をしているのは、今の彼ら自身だ。


「宮下NIKEパーク」は力ずくでも作る、ということなんだろう。結局パークの建設計画宮下公園封鎖 014.jpgから今まで、彼らは一度も人々の意見に耳を貸していない。NIKEに至っては一切自分の手を汚さず、説明会も封鎖もすべて高見の見物である。彼らが公園は誰のものなのかまったくわかっていないことが、これで明らかになったと思う。

明日午前10時から近くの美竹公園に集まって、その後抗議行動がある予定だ。ゲットー・ガーデンの大事な作物の手入れもあることだし、彼らの占拠を見逃してやるわけにはいかない。

参考サイト:A.I.R  守る会
参考ニュース:15日から宮下公園を閉鎖・利用禁止、渋谷区が「緊急対応」で (原宿新聞)
参考にならないニュース:
宮下公園立ち入り禁止 (日経) 
“ナイキ公園化”で反対派が宮下公園占拠 渋谷区が出入り口部分閉鎖 (産経)
(日本経済を応援する両新聞だけあって、区の言い分をたれ流している。特に、この産経の見出しは血迷っている)
写真の3番目は、宮下公園に立てられた告知。利用禁止区域以外の場所まで、単なる勢いで立ち入り禁止にされている。

(追記)
参考映像:渋谷区が宮下公園を封鎖、野宿者を強制排除 (OurPlanet TV。とてもわかりやすい)
参考詳細ブログ:宮下公園封鎖1日目まとめ (ねごろのぷくぷく日記3)
          宮下公園強制排除・封鎖 (HARA Hideki's Blog)
多少参考ニュース:宮下公園:一部閉鎖 渋谷区、整備へ「緊急の対応」 (毎日。朝日、読売、東京各新聞にも記事あり)
念のために言うと、どれだけ渋谷区が「ナイキ」という名前を隠しても、これは「宮下NIKEパーク」建設の始まりだ。

posted by 鶴見済 at 23:59| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年08月26日

宮下公園の夏まつりに出店する

ナイキと渋谷区にしてみたらとっくに終わっているはずの“宮下公園夏まつり”が、今年も盛大に開催される。ザマアミロと言いたい。

今年は自分も29日(日)に、宮下ゲットー・ガーデンで採れた葉もの(微量)、国産小麦、天然酵母などを使ったビーガン・サンドイッチ屋“ゲットー・キッチン”を出店する予定(ただしゲットー・ガーデンは現在、日当たりが悪いのと乾燥とで、大変な苦境に陥っているが(註))。よかったら覗きに来てください。

宮下公園夏まつり2010 タイムテーブルなど (守る会)

ナイキによるパーク想定図.JPGA.I.Rのサイトでは、宮下公園問題についてのわかりやすいQ&A集も作られた。

FAQ (A.I.R

そして、あのフリーター全般労働組合も、宮下公園の存続を要求する声明を発表した。この声明自体が、こうした疑問へのわかりやすい回答になっている。

宮下公園をめぐる声明 (フリーター全般労組)


「ナイキパーク化のどこがいけないんだろう?」といった疑問が、スケートボード場にもクライミング・ウォールにも縁のない人から発せられると、思わず唸る。自分自身が公園を使えなくなるんじゃないか、と。

経済や企業の発展のために我々が生きているのではなくて、主役は我々なわけだが、そんな当たり前のことが戦後の日本では忘れ去られてきたのだから、やむを得ないのかもしれない。


(註)万が一宮下公園にいて、暇で暇でどうしようもない人がいたら、フェンスに掛けてあるホ−スかペットボトルのジョウロで、ガーデン入口の左下側にある水道から水をやってもらえると、とてもありがたいです。ホースなら一瞬で終わります。

図は08年にナイキが提出した、ナイキパークの想定図。これのどこが「宣伝ではなく社会貢献」なのか。また、こんな大規模工事なら東急建設もさぞかしやりたいだろうと思う。

ちなみに、より大規模な完全DIY夏フェスの“なんとかフェス”も素晴らしかった。⇒なんとかフェス2010

posted by 鶴見済 at 23:03| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

宮下公園ナイキ化がアメリカ、フランスで問題化!( 追記あり)

ゲットーガーデン 1宮下公園ナイキ化問題が、アメリカの大手放送局CNNとフランス最大のニュース通信社AFPで取り上げられた。

How the homeless are fighting Nike in Shibuya's Miyashita Park (CNN)
渋谷ナイキパーク計画、反対運動で立ち往生 東京(AFP)


CNNの報道では、ナイキ側の代表として水上陽子氏が(ついに!)、渋谷区議会側からはナイキパーク化の主導者としてハセベケン(長谷部健)氏がコメントしている。以前にも書いたとおり、このふたりは『ソトコト』2005年の対談で、ナイキの靴をバックに(長谷部氏はナイキの靴を手に持って)写真に写っている間柄だ。この計画は、一体誰の意向で決まったのか?

ナイキの企業哲学、そのスタイルのクールさに ハセベケンも学ぶところ、いっぱいあり! 

水上陽子 ハセベケン (一番下の写真に注目)


そんなプロセスで決めたことを、ナイキは「企業の社会的責任(CSR、あるいは社会貢献)活動」と主張している(AFPの記事を参照)。少なくとも、ネーミング・ライツの買い取りを「社会貢献」と位置づける企業は前代未聞だ。公園を、自社の顧客ばかりが喜ぶような施設に作り変えて「社会貢献」とする神経についても、言うまでもない(スケートボード場とクライミング・ウォールの恩恵ゲットーガーデン 2にあずかれる人がどれだけいるというのか?)。

企業に売ってしまったら、どうしたって企業の利益に沿ったものになってしまう。公共(皆)の公園を民意も汲まずに、一企業に売り払うのはおかしい、「共有のもの(コモンズ)」というのはとんでもなく大事なものなのだ、というのが相変わらずの自分の考えだ。

この大企業のやりたい放題な現状に、少しでもいいから疑問を持つべきだ。
我々は大企業と行政がやることを、黙って
見物させられている観客なんかじゃない。ほとんど忘れかけているが、「主役」は我々なのだ。
宮下公園では、監視行動と、公園を企業になど頼らずにいいものにしていこうとする様々な試みが、誰にでもアクセスできるように注意を払いつつ、続いている。ハッキリ言って大盛況である。
⇒ A.I.R  守る会

この反対行動の意義については、⇒ イルコモンズのふた。

渋谷区には、スケートボード場をどこか他の場所に設置できないかどうかも含めて、ナイキには勇気ある撤退を、再検討してほしい。


ゲットーガーデン 3参考日記:ナイキは説明会に来なかった(の追記2)

写真は、公園の緑化をささやかに推進中の「宮下ゲットーガーデン」。フェンス外の死んだスペースを有効活用して、様々な人が訪れてはゴミを取り除き、耕し、種を蒔き、収穫し、そしてデコレーションを施している。今あるのは、ペパーミント、コリアンダー、シソ、三つ葉、葉ネギ、かきちしゃ、べんり菜、ラディッシュ、春菊、トウモロコシ、菜の花、等々。イチゴは苗作りを怠り前途多難。西洋石竹とバジルは芽が出ず、代わりに蒔いたるこう草とマツバボタンに薄く期待。まだスペースは余っていて、誰でも参加できます。秋蒔き種だったために、いきなり花が咲いて失敗したほうれん草を収穫して、別のものを蒔いてもいいかも。

追記:イギリスの公共放送局BBCでも、ニュースとして取り上げられた。ナイキはここでも、「社会的責任活動」だと言い張っているが、野宿者を追い出すことを「社会貢献」と呼ぶのは、日本ではどうだか知らないが、ヨーロッパでは通用しない。それにしても日本の大手メディアは、この件を報道しない。
Nike park hits problems in Japan (BBC)

posted by 鶴見済 at 14:59| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

アースデイが宮下公園ナイキ化に反対声明!

「現在、特に問題視されているのは宮下公園のナイキ化です。自治体と企業が共謀して行う街の美化という見せかけの環境配慮によって、エコロジーが商業主義の道具となり、公共空間の企業広告のための私有化という、本来のエコロジーからかけ離れた、グリーンウォッシングが行われようとしています。」     
                                   ──アースデイJP

 

アースデイJP(註1)が、エコロジーの立場から宮下公園のナイキ化に反対している。新自由主義、野宿者、公共空間等の問題にも積極的に言及している。
エコロジーの視点から見る宮下NIKEパークの問題点

 

宮下公園のテーブルと椅子.bmpエコロジーの側がナイキ化に反対するのは、自分としてはとてもよくわかる。何しろ世界中で起きている環境破壊の元凶も、企業と行政が癒着して進めている、どう考えても持続不可能なこの経済の仕組みそのものだからだ。

何か新しいものを建設することを“いいこと”として喜ぶ時代は、とっくに終わっている。今あるものを、どのようにうまく使っていくかが問われているのだ(今の時代に“クリエイティブ”なんていうものがあるとしたら、そういうものであるはずだ)。ゴミを使ったアート作品やゴミを使った生活も、もっとそういう視点で評価されるべきだ。


今も反対の集会と監視行動を続けざるをえない宮下公園では、自分たちの手で作った、誰でも使えるベンチとテーブルが設置された。公園を“クリエイティブ”に使うための素晴らしいアイデアだ(註2)。


(註1)アースデイとは、70年から始まった、毎年4月22日(地球の日)に全世界で行なわれる環境イベント。日本でも代々木公園をはじめとする全国で開催され、近年は代々木公園2日間で12万人以上もの来場者がある、国内で最大の市民フェスティバルとなっている。

(註2)こんなことは当然行政がやるべきことだが、彼らは逆にこの公園からベンチを撤去してきたのだ。
写真は宮下公園に設置された、皆のためのDIYベンチとテーブル。カフェや上映会も、もちろん利用者の邪魔にならないように配慮しつつ開かれている。⇒守る会 A.I.R HP

ちなみにこの問題について、頻繁に意見が交わされているtwitter上で(「宮下公園」「#miyashita」で検索すると読める)、ナイキ化に肯定的な発言を行なっている渋谷区議会議員・鈴木けんぽう氏は、渋谷公会堂が「CCレモンホール」となる起点となった提案を行なった人だ。宮下公園についても、公共(皆)のものを私企業に売り渡すこと自体が問題なんだが。⇒鈴木けんぽう氏のブログ

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2010年04月02日

直接民主主義が工事を止めた!

「宮下公園をスボーツ・パークに変えることがいいのかどうか、正直言ってぼくには分かりません。
 しかし、渋谷区が多くの利用者の意見も聞かずに、勝手に計画を進めようとしていることが明らかで、それが民主主義に反したやり方であることは誰にでも分かると思います。
 渋谷界隈に住む人や日ごろ施設を利用する人に広くこの計画のことを知らせ、多くの人たちが納得できる形でなければやるべきではないはずです。
 市民とメディアが権力を持つ側を看視することがとても重要です。それで初めて本当の民主主義が可能になるものだと思います。(pb)
                          ──ピーター・バラカン(註1)
「市民に残された民主主義的手段はデモ行進に出ることだけだ。」
                                 ──小田実(註2)

渋谷区エリアマップ.jpgデモと抗議のための集まり(と、ここ数週間ほどの間に取られた様々なアクション)が、4月1日に行なわれる予定だった宮下公園の工事着工を止めた(彼らは工事にやって来なかった)(註3)。
その後、とりあえずの成功を祝って、この公園で野宿してる人たちと一緒に花見が行なわれ、ギターなどの楽器演奏や歌やDJプレイ(のようなもの)が、ささやかに行なわれた。
全然油断ならない状況は続いているけれども、特にデモからのこの2日間は楽しかった。何しろ、自分たちの手で民主主義をやってのけたのだ。
選挙で代理人を選ぶ間接的な民主制を取っている社会で、選挙制度がまともに機能していなければ(註4)、もう社会の決め事に参加する術はないのか?というと、決してそんなことはない。直接的な方法として、デモや集まりの権利が認められている(註5)。ここ数年強く感じていたことだが、それは意外にも、とても面白いのだ。

実質的に宮下公園の問題は、将棋で言えばもう「詰んで」いて、向こうにできることは、将棋板の上でのやり取り(つまり話し合い)ではなく、時間稼ぎをしたり、暴力的に将棋板をひっくり返したりすることぐらいなんだろう。まだ着工すらしていないのに、知らないうちに渋谷区の路上案内板上の表記だけ「宮下NIKEパーク」に変えるという、ギャグのような手段まで取られている。

これを見ただけでも全然油断できないことがわかるが、ナイキと渋谷区には、これを機会にこの計画を最初から考え直してほしいと願うばかりだ。


(註1)守る会HPより

(註2)作家小田実のホームページ 毎日新聞連載 西雷東騒 より

(註3)A.I.RのHPに詳細な経緯が載っている。

(註4)参考日記:選挙が民意を反映しないわけ (選挙区制度について)

例えば、国民の7割が貧困層と言われているフィリピンで、多数派の貧困層のための政治が実現しないのは、ひとつには富裕層がカネで票を買っているためだ。数ではかなわない富裕層が頼みにできるのは、当然カネの力だ。ここまでわかりやすい手段を取れない日本での反民主主義的なカネの使い道は、政治家への献金やマスコミへの広告料になっているんだろう。
(註5)もちろん、それ以外にもやり方は無数にあると思う。そんなやり方のひとつであると勝手に思っている「宮下ゲットー・ガーデン」も、葉もの野菜やイチゴの種が蒔かれ、ミツバが定植されるなど、拡大を続けている。イチゴを種の直播きから育てるのは難しいが…。
写真は明治通り沿いの渋谷区エリアマップに現れた、「宮下NIKEパーク」の文字。

posted by 鶴見済 at 13:31| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年03月30日

小沢健二『うさぎ!』から見る宮下公園問題(追記あり)

「貧しい」国々では、水道や、電気や、ガスや、保険や、学校や、植物の種や、安全の基準や、刑務所や、鉄道などの、みんなでつくった、みんなのものが、どんどん灰色に「プライヴェタイゼーション」されていました。(略)
プライヴェタイゼーションは、国によって、「私有化」とか、「民営化」とか、「社会化」とか、呼ばれていました。(略)
しかし起こることは、どの国でも同じでした。一言で言うと、それは、「人のことを人が決める」やり方から、「人のことを灰色が決める」やり方になることでした。(略)
政府を中心とした「民主主義」は、下から、人びとが怒って、やることを変えられる仕組みでした。灰色は、そんな仕組みは、気に入らないのでした。

                   ──小沢健二『うさぎ!』 第二話(註1)より


宮下公園ナイキ化は、もちろん民営化(=私有化)の一種だ(註2)。

こうして、なんでもかんでも企業や経済の(つまりカネ儲けの)原理に従わせて、「公共」の部分を小さくするのがいいと進められたのが、日本では小泉・竹中の構造改革だった。
その結果、例えば社会福祉やセーフティーネットがなくなり、今は世界中でその見直しの時期に入っているのに、まだまだ「官から民へ(公から私へ)」や「官民連携」がいいと信じて疑わない人たちがいる、ということなんだろう。


宮下でのバナー作り.jpg渋谷では28日(日)に、年間3万人の自殺者を出すこんな社会にも、宮下ナイキ化にも反対する「葬式パレード」が行なわれた(註3)。これらのことは、一見関係ないように見えるかもしれないが、カネ儲けの原理が我々の生活を蝕むことから来る「生きづらさ」を考えれば、自分には別のことだとは思えない(註4)。

その後、宮下公園でバナーを作り、掲げた。原宿―渋谷間の電車に乗れば、山手線の内側のほうの窓の外に見える(註5)。ぜひ見てほしい。

そして明日31日はいよいよ反ナイキ化デモ(註6)、そして明後日4月1日は工事着工予定日だ。一体どうなるのかわからないが、せっかくの「下から、人びとが怒って、やることを変えられる仕組み」を諦めてしまっても、いいことはなさそうだ。


(註1)『子どもと昔話』2006年冬号掲載。個人的には、「もう古いの計画」についても書かれているこの第二話が特にいい。言うまでもないが『うさぎ!』は必読だ。

(註2)参考日記 ⇒宮下公園ナイキ化の真相がここに の参考の部分

(註3)宮下公園アーティスト・イン・レジデンスのHPに写真が9枚出ている。ノーナイキ・ファッションショー夜の部の映像もアップされている。宮下公園ではカフェや集会など、毎日のように何かが起きている。

(註4)参考日記 ⇒日本人が豊かになれない理由

(註5)A.I.R のHPにもある「Ghost Travelling,,29 March 2010」という映像作品は、そのハッとする瞬間を見事に捕らえているので必見。

(註6)詳細 ⇒みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会(ピーター・バラカンさんからのメッセージも紹介されている)

写真は宮下公園でのバナー作りの様子。また、前回の日記の追記(特に追記2)も参照してほしい。

追記:4月1日午前1時半。デモは180人以上もの人を集めて、今までのどの反ナイキ化デモよりも盛り上がって、無事に終わった。何十人もの参加者はそのまま宮下公園で火を囲んで話をしたり、楽器を軽く鳴らしたりしながら、深夜を迎えた。そのまま公園に留まる多くの人や、一度家に帰って朝駆けつけようとする人たちが、今、静かに夜明けを待っている。
posted by 鶴見済 at 15:09| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

ナイキは説明会に来なかった(追記あり)

説明会くらい just do it.jpg昨日行なわれた宮下公園の工事説明会は、主役のナイキジャパン社が突然欠席して、大変な騒ぎになった。

説明は、ナイキから設計図を貰い工事を受注しただけの東急建設から10分ほど。当然質問は渋谷区側へと向かうが、始終司会者が「工事への質問をしてください」(つまり東急建設に質問しろ)と繰り返すばかり(東急建設に聞きたいことなんてあるわけがないのに、だ)。


しかも、渋谷区公園課の対応がまたひどかった。「なぜナイキが来ないのか?」と聞かれれば「全権を委任している東急建設に来てもらった」、「区民・市民の要望を聞く気がないのか?」と聞かれれば「これ以上は聞く気はない」、「なぜ公園の名前を広告に使うのか?」には「広告ではなく“名称看板”だ」、その他「公正な民主的手続を踏んで行なった」「条例上は宮下公園の名前のままだ」等々、ありとあらゆる“お役所答弁”が繰り出され、1時間で会は一方的に終了。

100席ほどの会場に入れてもらえず外に溢れた人たちも、中で納得がいかない人たちも当然怒り出して、もみ合いが起きた。工事説明会なんてものに行ったのは生まれて初めてだったが、こういうものだったのかと、ある意味感慨深かった。少なくとも、ナイキや渋谷区の姿勢はこれでハッキリしたと思う。


こんなことが長い間国中で行なわれるうちに、我々はきっと民主主義を諦めてしまっていたのだ。
宮下公園の件は、色々な意味で絶好の機会だ。この機会に、この国に溢れかえっている土木建設工事が果たして民主的に計画されて、進められているのかどうか、そもそもそんなものが必要なのかどうかも考えたい。

関連日記:スポーツ用品はクールなのか?
図はナイキの広告に黒人少年が立小便をしているカルチャー・ジャム作品。”Just Do It”だの”フェアプレー精神”だのというナイキの謳い文句がいちいち虚しい。
ちなみに宮下ゲットー・ガーデンには、ねぎとミントが加わった。


追記:
朝日新聞に掲載された工事説明会についての記事では、「地元住民らから『早く工事を進めてほしい』との要望が出る一方」、支援団体の関係者からナイキから説明がないのはおかしいなどの声が上がった、と書かれているが、これは違う。自分の記憶では、住民の方の「早く工事を進めてほしい」との発言はひとつだけで、ほとんどの質問は、支援団体関係者に限らず利用者や地元の方からも出された、この工事や渋谷区の姿勢に対する疑問の声だった。

マスメディアは広告主からカネを貰って成り立っているのだから、トヨタのリコール事件のようによほどのことがないと、そのデメリットになるようなことは書かないようになっている。⇒渋谷の宮下公園整備 「来月から工事」 区など方針示す

 

追記2:『ソトコト』2005年5月号には、宮下公園ナイキ化の推進者であるハセベケン(長谷部健)区議と、ナイキ・ジャパンのPRマネージャー(マーケティング本部でバスケットゴールの寄贈など“社会貢献”事業を立ち上げた張本人)水上陽子氏の対談が載っている。”社会貢献”と称した自社の広告・イメージアップ戦略を強調する企業、それを「かっこいい」「素晴らしい」「いやー、ナイキはいいなあ」と絶賛する区議会議員の“癒着”が読める。こんな状態で、ちゃんとした競争入札が行なわれるわけがない(長谷部氏が理事長を勤めるNPOgreen birdは、毎年ナイキジャパンからビブスの寄付を受けている)。
ちなみに大企業が行なうCSR(企業の社会的責任)活動として一般的な地球環境保護活動などと比べて、ナイキパーク建設は“社会貢献”と呼ぶには、自社の広告的メリットが大きすぎる。スポーツ公園の利用者は、ナイキの顧客でもあるのだ。少なくとも施設命名権の買い取りが社会貢献だなんて話は、聞いたことがない。⇒水上陽子 ハセベケン

追記3:京都では、梅小路公園にオリックス不動産が建てようとしている「京都水族館」に、市民の側から反対運動が巻き起こっている。ただしこの場合、野宿者の追い出しもなく、公園全体を自社に都合のいいように改造するわけでもなく、施設に企業名も冠していないなど、オリックスのほうがナイキよりよほど良心的だと言える。
「水族館はいらない」「市とオリックスは一方的」 水族館住民説明会で反対意見相次ぐ
「京都水族館」反対7割/梅小路を舞台に「大規模開発か?」の推測も浮上

posted by 鶴見済 at 11:41| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年03月23日

反ナイキ化デモと宮下ゲットー・ガーデン計画のお知らせ

宮下公園カフェ.jpg急遽、宮下公園ナイキ化反対のデモが行なわれることになった!
日にちは工事着工予定日の前日の3月31日(水)、場所はもちろん渋谷、ルートはナイキショップ前、渋谷区役所前などを通り、宮下公園前まで。こんな空気のなかで行なわれるデモがどんなことになるのか、ちょっとゾクゾクする。

1割反対、9割野次馬という人でも、もちろん大歓迎。デモには、何か音の出るもの(楽器でも、ビンや缶でも)があると、より気持ちがあがると思う。

詳細⇒みんなの宮下公園をナイキ化から守る会(24日のナイキによる誰でも参加できる工事説明会の詳細もあり。またこの問題は海外でも反響を呼んでいるので、世界同時行動も呼びかけられている。)


そしてもうひとつ、誰でも参加できる“宮下ゲットー・ガーデン(註)計画”というのを立ち上げようと思う。
宮下公園の緑化・美化、DIYな生活と空間作りのささやかな試み、食料自給率の向上……等々を狙って、この公園にハーブや野菜や花を植えてしまおう、というもの。
すでに公園の明治通り沿い、一番原宿に近い方のフェンスの外側に小さな畑を作り、この島の代表的ハーブであるシソ、そしてほうれん草、春菊、かきちしゃの種を蒔いた。1週間ほどで芽が出るはずだ。まだまだそこに空いたスペースがあるので、硬くなっている土を軽く耕して、種でも苗でもいいので植えてしまおう(種を蒔いた所には、四隅に棒を立てるなど目印を付けておいてください)。
こうやって、公園をよくするためには企業の力を導入するしかない、などという誤魔化しをどんどん暴いていきたい。

(註)“ゲットー・ガーデン”については、次の日記を参照 日本の農業がほぼ終わっている

写真は21日に開かれた宮下公園カフェの様子(A.I.R Miyashita Park HPより)

posted by 鶴見済 at 01:36| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

渦中の宮下公園でシンポジウムをした

準備中の宮下公園シンポジウム会場.jpg昨日の“宮下公園ナイキ化問題ドキュメンタリー”の上映会&シンポジウムは、なんと渦中の宮下公園に80人もの人を集めて行なわれた。シンポジウムでは事情があって、あまり思ったことが言えなかったけれども、言ったことのなかから、念のためにあまりにも基本的なことをひとつ。
公園が公共(皆)のものであるということは、その命名権も我々皆が持っている。本来なら名前も公募するなりして、皆が決めるのが筋だ(百歩譲っても、選挙で選んだ代理人が、民意を汲みながら決めるべきだ)。ましてや公園をどういうものにするか、に至っては言うまでもない。それをどこかの企業に勝手に売る、任せるなんていうナメた真似を許してはならんのだ。
そんな当たり前のことを忘れてしまうほど、我々は“民主主義”から遠ざけられてしまっている。

それから言えなかったことだが、今回のアーティスト・イン・レジデンスは素晴らい試みだった。一言では言い尽くせないが、公園はカネで企業にやってもらわなくても、自分たちの手でこんなによくできるのだ、ということを実際に示すこと(=自律的な空間作り)が、(結果的にかもしれないが)力ずくの公園封鎖に対するブロック(=直接行動)にもなったというウルトラC級の技だ、と勝手に思っている。

展示期間は終わってしまったけれども、この作品というか空間はまだしばらくは見れるので、ぜひ。


成功してしまった表参道ナイキショップ前・ファッションショーの様子は、⇒A.I.R iyashita Park

この公園に野菜の種を蒔くというプロジェクトも勝手に考えている。
関連日記:宮下公園のナイキ公園化に当然反対する
写真は準備中の会場(A.I.RMiyashita Park HP より)

posted by 鶴見済 at 00:59| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

宮下公園は燃えている!

宮下公園の作品.jpg宮下公園が大変なことになっている。
昨日アーチスト・イン・レジデンスが始まったこの公園に、今朝渋谷区がナイキ化工事のためのフェンスによる囲い込みにやってきた。が、集まっていた反対者たちの猛抗議により、彼らを追い返し、フェンスも開放させたのだ。

民主的な手続を一切踏まえず、強引にこんなことをしようとしたら、当然こうなる。

明日は、自作の服で表参道を歩く「ノー・ナイキ・ファッションショー」があり、彼らがまた囲い込みにやってくるかもしれないし(16日か17日が囲い込み予定日となっていた)、ドラムサークルまであるかもしれないので、行こうと思う。

今日の経緯や明日の予定は⇒A.I.R Miyashita Park 前のブログの追記も参照


インターネットやテレビの画面でもそうだが、企業は自分たちの広告が出せるスペースを全力で探している。例えば、日本では自動販売機の新たな置き場所はもうなくなったとまで言われていて、今では他社のスペースを奪い合っている状態だ。アメリカやイギリスでは学校への自販機の進出が著しい(註)。
我々の視界は企業の広告で埋まっていて、すでに窒息しそうだが、止めないとまだまだ増えるはずだ。

(註)ちなみにアメリカの小学校の授業には、「ナイキのスニーカーをデザインする」という課題まで登場した。「教育」という公共ジャンルへの企業の侵略も激しい。

写真は宮下公園におけるアーチスト・イン・レジデンスの作品。A.I.R Miyashita Park HPより

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2010年02月27日

ナイキ公園というブランド戦略(追記あり)

Our PlanetTVによる宮下公園ナイキ化問題ドキュメンタリーの上映ツアーが始まった。自分も3月19日(金)に渋谷区内“某所”で行なわれる上映会後のシンポジウムに参加する。

この小さな公園をめぐって、恐ろしく裾野の広い何と何が対立していたのかは、もはや明らかだ(前々回の日記の最後のほうを参照)。

「宮下公園」から世界を見つめる〜上映&スピーキングツアー2010

ナイキのポスター.jpgそれにしてもナイキは、自社の商品の宣伝もせずにこんな活動をして儲かるのだろうか? 儲かるのだ。
例えばYouTubeでナイキのCMを見てみると「ナイキ」という名前すら言わず、スポーツ選手の“クール”な映像と“just do it”というコピーと、スウッシュというあのロゴマークが出るだけだったりする。
これは“ブランド・マーケティング(ブランディング)”というかなり前から主流になっている広告戦略で、従来のように個々の商品の長所を強調するよりも、自社ブランドのいいイメージを消費者に植えつけることで、そのブランド商品全般を継続的に買わせようとしているのだ。

より最近重視されてきたのは、企業が社会貢献活動によってイメージをよくする“ソーシャル・マーケティング”だが(註1)、ナイキのように企業名がブランドそのものであるなら、これもまたブランドの宣伝になる。
こういう流れのなかで、ナイキは代々木公園にバスケットボール・コートを作り(註2)、ジョーダン・コートを作り、そしてついに宮下公園にまで進出しようとしているのではないか。ナイキ公園化もやはりブランド戦略なのだ。

自分たちの貴重な“公共”や“共有地”や“親密圏”や“つながり”や“共同体”を、こんなくだらないカネもうけにぶち壊されないためにも、頑張ってシンポジウムやろうと思う。


(註1)今なら”CSR(企業の社会的責任)”という、環境保護や「南」の国の貧困援助といった社会貢献活動が流行っている。ただし、実態は自社の環境破壊や搾取を覆い隠すために行なわれる場合が多く、こうしたエコ活動は「グリーン・ウォッシュ」と呼ばれ批判されている。

(註2)代々木公園 バスケットボールコート開設について(東京都建設局) その2年前には、同公園にバスケット・ゴールも作っている。どちらもカネを出しているのはナイキ。

参考:ブランドとは何か(入門編)(ナイキの例も挙げられている)
図は、スター選手の写真、「私たちは皆目撃者だ」のコピー、そしてロゴだけが描かれたナイキのポスター。こうしてブランドを”クールでカッコいい”と思わせることこそ彼らの狙いだ。


ナイキ・ボイコット・キャンペーン.bmp追記:ついにナイキ・ボイコットキャンペーンも始まった! ⇒NIKE BOYCOTTE CAMPAIGN 
このページには、宮下公園ナイキ化やナイキの搾取工場に関する詳細な情報が紹介されている。

追記2:
ナイキは、工場労働者の搾取で世界から批判を浴びた後の90年代末頃から、PLAY(Participating in the Lives of American Youths:アメリカの若者の生活への関与)という対地域社会戦略を開始している。これはアメリカ中の都市や貧しい地域に遊び場を寄付して、子どもをスポーツ(と自社ブランド)になじませようとするもので、これを世界中に展開しようと計画していた(この頃からリサイクルなどの環境対策プロジェクトも立ち上げている)。
この日本版が、東京都や渋谷区への靴をリサイクルしたバスケットボール・コート寄贈であり、ナイキパーク(結局は”有料の”スポーツ施設になる)なんだろう。彼らは世界に、着々と自分たちの宣伝スペースを拡大している。
そして、この逆風のなかで渋谷区は、11月オープンまでの工事スケジュールまで出してきた。24日(水)にはナイキによる説明会も行なわれる。
渋谷区、宮下公園の工事日程を公表(Our Planet‐TV)
これに反対するアーチストたちのアクションも、今宮下公園で(!)始まっている。
A.I.R Miyashita Park 宮下公園アーチスト・イン・レジデンス
その他、16日朝からの着工を止める集まり他、もろもろの反対アクションもあり。守る会

posted by 鶴見済 at 13:52| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

宮下公園ナイキ化の真相がここに

新年早々またこの話だが、宮下公園ナイキ化の真相がおおむね明らかになっている、非常にいい映像作品が作られた。

宮下公園 TOKYO/SHIBUYA(前編) (後編) (Our Planet-TV


07年インドネシアでの反ナイキデモ.jpgこの作品は全編が見ものだが、後編14分35秒から始まる長谷部健氏(元・博報堂)のインタビューは特に面白い(この計画を中心になって進めたのは長谷部健、伊藤たけしという二人の区議のようだ)。

恐らく、同じく渋谷にある“ジョーダン・コート”について彼は、ナイキがスニーカーをリサイクルしてることを知り、「渋谷のど真ん中にナイキが、スニーカーをリサイクルしたコートを作ったらニュースじゃん」と思ってナイキにその話を持ちかけ、実現させたと言う。この「企業との癒着」に対する疑いのなさは一体何なのか? 施設の名前であれスペースであれ、皆のものを一企業にくれてやるなんてことは、本来許されない優遇措置なんだが。

それに続く後編17分15秒からの伊藤たけし区議の発言では、この人は野宿者の追い出しを念頭に置いて、宮下ナイキ化計画を進めていたことがわかる。


また後編3分49秒からは、ナイキ工場での労働者搾取と反対運動について、8分02秒からは、公共空間への市場主義(コマーシャリズム)の侵略について、各々専門家が解説していて非常にためになる。

世界でナイキへの反対運動がピークを迎えていた97年、日本はエア・シューズによる空前のナイキブームに湧いていたことは、この国に住む者として知っておくべきだろう。そんな情報鎖国状態は、今でも変わっていないからだ。


参考:PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)について

宮下公園の“民営化”戦略には、ここにも書かれているPFI(Private Finance Initiative)が使われていて、長谷部氏もその点を高く評価しているようだ。PFIは日本では小泉政権によって全国に普及した。けれどもPPPと呼ぼうがPFIと呼ぼうが、そんなものは単に「企業と行政の癒着」なのだ。民営化を大きな柱とする新自由主義は、まだまだ反省されていない。

参考2:宮下NIKEパークのスケートボード場予想図(シブヤ経済新聞)

こんな大工事を行なう予定だとは思わなかった。

写真は、インドネシアで07年に行なわれた、工場労働者による反ナイキデモ。

posted by 鶴見済 at 22:40| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする

2009年09月22日

反ナイキと反原発のデモ情報

反ナイキ カルチャー・ジャミング.jpg@宮下公園反ナイキ化デモ
9月27日(日)13時から 代々木公園A地区渋谷門集合反ナイキ 2.jpg(集合場所には、ついに宮下公園が使えなくなってしまった。)
詳細は「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」HP 

http://minnanokouenn.blogspot.com/


no nukes.png
A脱原発パレード

10月3日(土) 15時30分、千駄ヶ谷・明治公園出発
NO NUKES FESTA 2009 の一部としてhttp://www.nonukesfesta2009.com/

同じHPには今山口県・祝島で行なわれている、原発建設反対行動の緊迫した様子が伝えられている。

http://nonukesfesta2009.sblo.jp/article/32210060.html


多国籍企業による共有地の収奪(@)や、経済界の利益のための環境破壊(A)に反対の人や、もう部屋にいるのに飽きた人など、タダなので、ぜひ。

これまで社会的無力感みたいなものを散々感じてきて、今でももちろんそれはあるけれども、同じ文句のある連中が集まって文句を言うデモには、それとは正反対の何かがある。ような気がする。

原発関連日記:
原子力はクリーンなエネルギーではない
http://tsurumitext.seesaa.net/article/51241790.html
仕事を選べないという問題
http://tsurumitext.seesaa.net/article/64935710.html

posted by 鶴見済 at 14:55| 宮下公園ナイキ化問題 | 更新情報をチェックする