「オンライン居場所@一番よかった映画」の結果

2月の不適応者の居場所は、オンラインで、「一番よかった映画」を各自推薦しあった。あがった映画は下記のとおり。ちなみにこの会にもとうとう海外(カンボジア)からの参加があって、カンボジアでのポルポトによる虐殺を描いた映画も紹介してくれた。当地のコロナ情報もためになった。 <最初にあげられたもの>早春スケッチブックビューティフル・マインドザ・コンサルタント地獄の黙示録白鯨パーフェクトワールド最初に父が殺されたパルプ・フィクションリリイ・シュシュのすべてレニー・ブルース人数の町バタフライエフェクト肉乃小路ニクヨ(YouTuber)<2番目以降>ショーシャンクの空に聖者の眠る街タクシー運転手Once upon a time in Hollywoodレザボアドッグスセデックバレアインシュタインの脳ローカルヒーロー  ミスト ちなみに、自分が話したことのひとつを。映画でも音楽でも、この映画館、この雑誌、このラジオ番組で紹介していた、みたいなものを参考にして見たり聴いたりしていたのに、今はその部分がなくなってしまった。だから、いいものがあったとしても見つけられない。映画も音楽も、作品そのもの(と数行の解説)を参考に、超メジャーも超マイナーも渾然と大量にあるなかから、受け手が直に手探りで選ばなければならない。そのせいで、ある程度保証がある、エンタメ的に優れている作品をつかむことになって、そんな作品ばかりになったと思うのかな、など。 韓国が国としてエンタメに金をかけているという話も、知ってよかっ…

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2月のオンライン居場所は「一番よかった映画」でどうか?

残念ながら、またしてもオンラインになってしまう2月の居場所。今回は「これまでで一番よかった映画」を紹介しあうのはどうでしょうか? しばらくテーマを設けた哲学カフェ形式が続いたので。しかも以前には、本+音楽を紹介するという、変形読書会もやってしまったので、映画ではどうかと。映画だけでなく、アニメ、ドラマ、ドキュメンタリーも含めた映像作品全般ってことで。 これまでで一番の映画ではなくても、紹介しやすいものでもいいです。みんなが知っていそうなもの、話に加わりやすいもの、見やすいもの、今話題のものでも。それを一巡したら、二巡目、三巡目とやっていく形で。 まずはどんな作品か紹介して、それの何が自分としてはよかったのか思いのたけを。さらにそれにまつわる、映画から離れた話を展開してもいいです。質問したり、他の人の話に乗っていくのも歓迎です。 ネタバレはやはりしないほうがいいですが、バレずに自分の思い入れを話すのも難しいので、まあ常識的な範囲でということで。 日時:27日(日)16時から2時間。方法:ZOOMで。 進め方:まず自己紹介してから、順に作品紹介、最後に感想。紹介部分は聞いているだけでもOK。 参加資格:一度は居場所に参加したことのある方。まだURLを知らない場合は、Twitterなどで鶴見まで。その際には、いつごろ・どこでの居場所に参加したか、その時に自己紹介で使われた名前や話された内容、容姿など、確認できる情報を教えてください(憶えている範囲で可)。最近のZoomでは、参加時のパス…

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1月のオンライン居場所は「無差別殺傷事件を語る」でどうか?

新年1回目の不適応者の居場所は、残念ながらまたしてもオンラインに逆戻り。ゆる哲学カフェでもやろうと思います。そしてテーマですが、色々悩んだのですが、「無差別殺傷事件を語る」ではどうでしょう。 主に最近の、京王線事件、大阪クリニック放火、東大刺傷事件、あたりについて。過去にも、京アニ放火とか、加藤智大の秋葉原事件、宅間守の池田小事件など色々ありました。今回はそれらの事件について、犯人について、動機について、報道について、ああだこうだ話すだけでもいいと思います。さらにこういう(欲求不満の爆発?)衝動に似た何かを感じるか、それにはどう対処すればいいか、など自分のこととしてもある程度は考えられるかと。 引っかかっているのは、管理人である鶴見がすでにこの件について色々言っているので、自由に議論しづらくなるのではないかということ。けれどももちろんそれに関係なく、違う考えでも何でも語っていただければと思います。 日時:1月30日(日)16時から2時間?やり方:Zoomで(URLやパスワードは同じ)ゆる哲学カフェ。テーマ:無差別殺傷事件を語る 進め方:まず自己紹介してから、テーマの討論をして、最後に各自が感想。討論の部分は聞いているだけでもOK。 参加資格:一度は居場所に参加したことのある方。まだURLを知らない場合は、Twitterなどで鶴見まで。その際には、いつごろ・どこでの居場所に参加したか、その時に自己紹介で使われた名前や話された内容、容姿など、確認できる情報を教えてください(憶えている…

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「死ぬために殺した」という証言は本心なのか?(後編)

「死にたい人は、他人に危害を加え、巻き込んで死のうとするものだ」といったおかしな見方が広まったら嫌だなと思って前回の記事を書いた。するとその直後に東大刺傷事件が起きてしまい、そんなことがごく普通に言われるようになってしまって、まいった。 毎年2万人も自殺する人は出るけれども、それらのほとんどの人がそんなことをしようなんて考えない。このことは、この長い記事の初めに言っておきたい。 「死にたくて、死刑になって死のうと思い、殺人(未遂)をやった」という論理が信じられないと前回書いた。そう語った焼き肉屋立てこもり犯は、「射殺されようとしてやった」と証言を変えた。本人によって「死刑になりたくてやった」は否定された。「射殺~」も相変わらず荒唐無稽なのだが、変わるくらいなのだから、その程度のものなのだろうと思わせる。(これについては、文末に紹介した犯罪心理学の専門家の意見も、よかったら参照を)。 そんなふうに犯人が犯行直後に語った動機を、いきなり真に受けていいのだろうか。もちろん自分だって、そんなのはひとりもいないなんて言う気はない。それでも「本心ではないのではないか」と思ってみる必要はあるんじゃないか。 京王線事件と東大事件************************************** 「死刑になるためにやった」の京王線事件の犯人は、「人の多いハロウィンの日を狙った」と言った。けれども、事件があったあたりの京王線は、ハロウィンだからと言って混みぐあいに変化はない。また、あの…

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「死刑になりたくてやった」を信じていいのか?(前編)

どうしても理解できないのに、世間が受け入れている言葉がある。「死にたかったので、死刑になりたくて(凶悪犯罪を)やった」というあの言葉だ。 まず、どうしても死にたいと思う。そして自分では死ねないと思った。(←この段階はあっさり通過される)そこで「そうだ死刑になろう」と思った。(←この時点でもうわからない)そのために、やりたくもない凶悪犯罪を犯そうと、計画を立て大胆に実行した。(←1ミリもわからない) あまりにもわからなさすぎるので、本心ではないのではないかと勘ぐっている。これまで本心でない可能性を、なぜ考えてこなかったのだろう? 少なくとも長いこと死にたいと思っていた自分の場合は、そういう発想は一瞬も湧かなかった。死にたいのに、そんな気力はどこから来るのだろう?自らの体験からのみ、疑問を持っているのではない。自分で死ぬことは怖いのに、死刑ならなぜ怖くないのだろう?筋が通らないと思うことには、疑問を持ち続けるべきだ。 焼肉屋に立てこもった犯人の、「死刑になりたかったからやった」という動機が、また大々的に報道された。まず、この犯行で死刑にならないことはわかりきっている。そして犯人は野宿友だちに、「刑務所に入れば飯も寝るところもタダだ」と語っていた。野宿友だちのひとりは、「死にたいとは言っていなかった」とも語る。立てこもっている間に「電車内の事件のようにしたかった」とも言っている。(「死刑に~」は京王線事件の犯人の語った動機でもある)。さらに犯人は立てこもっている最中に、テレビ局に「取材をよこ…

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今年最後の居場所は神楽坂の古民家で

今年最後の不適応者の居場所は、なんと、神楽坂の古民家でやりたいです。ここの和室はとても広くて、古民家なので通気性も抜群。そして時間は3時間のみにしたいです。少し高いけれども、それでも神楽坂でこの料金は格安だと思います。 日時:12月26日(日) 18時~21時(3時間。ちょうどに終わります)場所:「香音里」(こおり)の和洋室(1F)。地下鉄東西線・神楽坂駅から徒歩1分。 やること:単に駄弁る。 費用:必要な1万5千円ほどをカンパで賄いたい。 必要なもの:食べ物と飲み物は基本的には各自で。美味しい食べ物もカンパ制で多少あると思います。飲酒可。 座り方:8人以下の輪を間隔をあけて、あちこちに作る感じで。東京都の決まりを守ってやって。今こうした会場は、こういう使い方が一般的。 対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ぼっちなど、様々な理由でつながりをなくしがちな人。 注意:支援活動ではないので、各自がおたがい様の気持ちで相手を思いやらないと、このような場は成り立ちません。ハラスメントはやめてください。換気するのでちょっと寒くなるかも。 残念ながら短時間ですが、1年のうさをはらしましょう。またこの居場所では、このような会場も探しています。

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シューゲイザーの本質とは何か?

Spotifyのプレイリストに、昔から好きで特にここ数年個人研究を続けていたシューゲイザーの古今東西の好きな曲を並べた。 シューゲイザーとは何か。もちろんロックのいちジャンルである。そしてエコーがきつめにかかっている。カラオケでエコーのつまみをいっぱいまで上げたら、わけがわからないほど音が反響してしまうだろう。さらにボリュームまで上げていけばハウリングを起こす。それがシューゲイザーだ。そんなようなものだ。 シューゲイザーとは個人研究によれば、リバーブ(エコーがかかる。ディレイでも)をはじめとするギターのエフェクターをたくさんつなげて、主にギターの音を加工する(他のパートにもリバーブは強め)。 ギタリストは足先でエフェクターのスイッチを忙しく操作するので、「靴を眺める人」と呼ばれた。甘いメロディやハスキー女性ボイスも、必須ではないが特徴となる要素だ。 個人研究によれば、My Bloody Valentine がひとりで作り上げたシーンと言ってもいいが、その源流は The Jesus and Mary Chain にたどれるかもしれない。さらにその元と言えば、Velvet Undergroundになるだろう。そしてMOGWAIは歌のないインストゥルメンタルのスタイルを確立した。とは言え、やはりマイブラだ(それも『Loveless』というアルバム)。 最近はリバーブが多少強めにかっているバンドなら、シューゲイザーと呼んでしまうようだが、それはちょっと違うと思う。 ギターエフェ…

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不適応者の居場所@紅葉見の報告

11月の不適応者の居場所は、紅葉も見れる代々木公園でやった。参加者は入れ代わりながら30数人。最初に話していた両隣の人に年齢を聞いてみたら21歳と22歳で、若い人が多めだった。代々木公園は紅葉見物というほどの場所ではないが、歩いていると銀杏の葉が落ちて地面が一面黄色になっていたりして、普段歩く時より気持ちがはずむ。 予想に反して夕方まで暖かくて、写真のような(クリックして見てください)いい景色のなかで駄弁ったり飲んだりできた。そんな話ばかりの会ではないよと念を押しておきたいが、不安障害の細かい話を3人4人でできたのも爽快なものがあった。話せたとしても二人だろう、普通は。 個人的な話になるが、最近やるべきことが立て込んでいるなど色々あって、精神的にちょっとやばかった。前の前の週末に関西で講義をする仕事があって、ついでに京都と滋賀を観光してきた。一昨日の日曜は0円ショップをやった。そして今日はこの居場所。この三つがあったおかげで、相当回復できた。(特に旅行の回復力が高いことに驚いた)。しかも回復して初めて、それまでひどい状態だったことに気づいた。 それやらなくても死なないから、やらなくていいよね、不要不急だよねなどと言って、こういうものをやらずにいると、どんどん生命力が落ちていくらしい。そして落ちていても、そこそこ生きているので、よくわからない。健康診断の測定値のように数値化できないので、わかることはない。それでも生き生きと生きられているかどうかは、こういう体験をとおして常に気づいて…

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11月の不適応者の居場所は、また公園で

11月もまた代々木公園で「不適応者の居場所」をやりたいです。去年と同様、紅葉を見ながら駄弁って、せいぜいいい思いをしてやりましょう。せっかく生きてるので。「紅葉見」は去年やりましたが、いい思いなんて意外に簡単なことだなという感想です。 日時:11月23日(火・祝)(雨天の場合27日に延期) 時間:11時半から4時間くらい(夕方は寒いので) 場所:代々木公園。今回は原宿門から入って、バラ園や渋谷門よりも向こう側の、地図赤印のあたりを予定(いつもの場所は木が茂っていて寒く、そうかと言って入口近辺も目立つので)。当日正確な場所が決まったらTwitterで告知します。 やること:つながりをなくしがちな人がつながる。具体的には飲み食いをしながら駄弁る。 持ち物:飲食物(アルコール可)。シートは用意します。おいしい食べ物がカンパ制でそこそこあると思います。 対象:ひきこもりがち、フリーランス、労働週4以下、心の病、社内ニートなど、様々理由でつながりをなくしがちな人。 注意:●参加者がおたがいさまの気持ちで相手を思いやれないと、集まりが成り立ちません(支援活動ではなく相互扶助の会)。ハラスメント、中傷など、相手への攻撃を抑えられない人の参加はできません。攻撃を抑えられない方は、この集まりとの相性はよくありません。●去年の経験から、夕方は想像以上に寒くなります。防寒をしてきてください。 ※代々木公園は、いまだに謎の独自ルールにより、広大な中央広場を立ち入り禁止にしています。おかしいと思う人…

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贈与には見返りを求めてはならない、か?

『アナキズムを読む』という本に、人間関係とか贈り物とお返しなんかについて、短い文を書いたので(それだけではないけど)、ちょっとそれに関連して。「贈与にはお返しがあってはならない」「無償の贈与でなければ…」などと非常に頻繁に言われることについて。 くにたち0円ショップをはじめて、もう9年になった。ここではもちろん道行く人に自分の物をあげるのが基本なのだが、参加者どうしでもさんざん、「これいらない?」などと物のやり取りや貸し借りをしている。もちろんお土産や差し入れも飛び交っている。それを9年もやっているのだから、贈与とお返しについては、相当経験を積んだ自覚はある。 その経験から思うのは、ギフト・「エコノミー」などと言われるが、贈与とお返しも実は人間関係の一部というか、下部構造でしかないなということ。人間関係では、常に誰かに気づかってもらったり、それに対するお礼の気持ちが湧いたりを繰り返している。その気持ちが言葉になったり、世話という無形の何かになったりする。そしてある時は、物やお金という形のある物になり、それが贈与とお返しと呼ばれるだけだ。 贈与は経済ではないということだ。 それを経済と見る見方は、人間関係と物のやり取りが売り買いによって完全に切り離されてしまった今の世の中の視点で、昔からずっと続いているものを見てしまっている。そういう過ちを犯しているように思える。もともと贈与に限らず、経済だって人間関係と一体化していた。 贈与を人間関係のほんの一部分と、あるいはひとつになったものと見る…

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